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category: 貴金属についての豆知識
最終更新日 : 2025年03月31日
投稿日 : 2025年01月28日

「自分が持ってる金が本物か分からない」「金の偽物ってどんな特徴があるの?」と疑問に思っていませんか?
金は貴金属の中でも特に価値と人気が高く、それ故に偽物も多く流通しています。そこでこの記事では、以下の内容を解説しています。
この記事を読むことで、金の本物と偽物の見分け方を理解しつつ、購入時の注意点まで理解できます。
金の売却や購入も検討している方は、ぜひ最後までご覧下さい。

金はジュエリー素材に広く用いられる貴金属です。また貨幣やインゴットなどの資産としても知られています。
古くから需要があり、価値の高い金ですが、偽物も数多く流通しているのも事実です。
まずは、本物・偽物の金の定義について解説していきます。。
金は元素記号が「Au」、原子番号が「79」の金属です。鉱石から採取されますが、鉱石1トンに対して5グラムほどしか産出されないため、希少性があります。
「純金」だけではなく、「合金」であってもそれだけで構成されていれば「金」といえます。99.99%以上の純度を誇るものは「純金」で、銀やアルミニウムなど異素材を混ぜたものは「合金」です。
金はやわらかく、傷つきやすい性質があるため、ジュエリーに使われる際には、身に着けたときに受ける衝撃に耐えられるように「合金」にして硬さを調節します。
金製品には「K●●」などの符号がついており、「●●」には10・18・24など数値がはいります。この数値は純度を示しており、日本においては24分率基準で表示されています。
一方偽物の金には、以下のような特徴があります。
一つずつみていきましょう。
偽物の金には、「K10」であるにも関わらず、「K18」など実際より高い純度の刻印がされていることがあります。
基本的には刻印で金の純度を判別できるのですが、その刻印が示す純度が正しくないケースもあるので気を付けなければなりません。
また、国内で作られている金製品には「K18」のようにKが先につきます。一方、海外で作られたものの中には「18K」のようにKがうしろにつくものがあり、これを「あとK」と呼びます。
「あとK」の一部は金の含有率を誤魔化しているものがあるので、購入時には十分注意をしてください。
実は金メッキなのに、刻印でその表記をせずにすべて金でできているかのように見せかけているフェイク品があります。
通常金メッキは、「GE」「GEP」「GF」「GP」といった表記がされます。そのため18金の金メッキであれば、「K18GP」などと刻印されるのが一般的です。
ですが、なかには「K18」のみを刻印して金メッキであることを隠しているものもあるので、必ず信頼できる店舗で購入するのがおすすめです。
アクセサリーの場合、複数のパーツで作られているものと、一部のパーツが別の金属を用いているものがあります。刻印がある留め具部分には金があしらわれているものの、その他は別の素材で作られているジュエリーもあります。
「K18」と刻印されている場合、全てのパーツがK18でなければなりません。ですがなかには、細かなパーツがK18以外で作られているものがあるのです。この場合は刻印の内容が間違っているため、偽物であるといえます。

ここからは、本物の金と偽物の金を見極める方法として以下の7つをご紹介します。
それぞれ解説していきます。
まずは刻印があるかを確認し、その内容についてチェックしましょう。
刻印には「K」が使われており、純度を示しています。一般的に市場に出回っているものの多くは「K18」「K14」などです。
海外で購入したものの中には、日本とは異なる1000分率で表記されているものもあります。たとえば「750」とついている場合、「K18」と同じです。
またカラーゴールドの場合は、Kの後にWG(ホワイトゴールド)やPG(ピンクゴールド)などのアルファベットが表記されます。
金にはさまざまな色があります。金色と一言でいってもその色味には大きな違いがあるのです。色を確認することで、金が本物かどうかを判断することが可能です。
色は純度の違いによって差が生じます。とくにフェイク品は違和感を感じやすいです。
たとえば純度が極めて高い「純金」は濃い黄色をしています。その色は黄色というよりもまるでオレンジ色ややまぶき色のように濃い色彩です。
その色が純度が下がるとともに徐々に変化していき、色は薄くなります。純度が低くなればオレンジ色から黄色に変化していくでしょう。色の違いを覚えておくことで、手持ちの金が本物か偽物かを見分けることができます。
磁石を近づけると、本物か偽物かが判別できます。
金には磁石にくっつく性質はありません。そのため、磁石がついた場合は「フェイク品」です。
磁石についた場合には、金メッキである可能性があります。内部に鉄やコバルトなどの磁石にくっつく性質を持つ金属が使われてることがあります。
ただし合金の中には、磁石にくっつく素材が割り金として使われているケースもあります。その場合は磁石にくっつくので、磁石にくっつくものがすべて金メッキであるとは限らない点に注意が必要です。
比重を確認することで、本物・偽物の判断が可能です。
比重は純度によって異なるため、比重がわかれば偽物かどうかが判断できます。自宅で簡単に比重を確認する方法をご紹介します。
ただしこの方法では他の素材と組み合わせている製品や宝石が付いている製品は比重を確認できません。また中が空洞になって内部にすき間のある製品も正しい比重を導き出せません。
「試金石」を使う方法は江戸時代から用いられており、硬い鉱石を使って調べます。
金製品を石表面に擦ることで、表面が擦れます。削り取られた物質の色・感触などを確認して、本物なのかを見極める方法です。
ただし、金の表面に傷をつける方法なので、金を傷つけたくないという方にはおすすめできません。
当然デザインなどによって重量は異なりますが、手に触れて持ったときに、本来あるべき重量より軽さを感じることがあります。
金はその他の金属よりも比重が高く、手に持ったときに重量を感じやすいです。そのため、金に触れることが多い方であれば、手に持った重量で見分けることが可能な場合があります。
表面の剥離を確認することで、偽物かどうかを判断できます。
金メッキ製品は薄くのばした金を表面に貼り付けたものです。衝撃や摩擦によって傷ができるとメッキが剥がれてくる可能性があります。
表面の剥離を確認して中身が見えていれば、金メッキである可能性が非常に高いです。

前述した方法で金が本物かどうかを見分けることが可能ですが、それでもわからないという方は専門家に頼るのもおすすめです。
質屋や買取専門店で査定を受けることで、金が本物かどうかをプロの目線で判断してもらえます。
査定を受ける際は、以下3つのポイントをもとに信頼できる業者を選ぶとより安心です。
詳しく見ていきましょう。
まずは、買取実績が豊富にあるかどうかを確認してください。豊富な買取実績がある業者であれば、金に関する知見や経験を保持しているため、金が本物であるかどうかを正確に見抜いてくれます。
買取実績は、ホームページ上に掲載されているケースが多いです。掲載されていない場合は、電話などで問い合わせてみましょう。
質屋や買取専門店によって得意とする分野は異なります。そのため金の査定を依頼したいのであれば、貴金属に特化した専門の査定士が在籍している質屋や買取専門店を選びましょう。
専門の査定士が在籍していれば、正確な査定が期待できます。
買取査定店を実際に利用したユーザーの口コミや評判をチェックしましょう。口コミ数があり評価がよい買取査定専門店であれば、安心して査定を依頼できます。
金を購入する際には、フェイク品を購入しないようにどのような点に注意すればよいでしょうか?ここでは購入する際のポイントをまとめました。
金を購入する際は、信頼できる店舗でのみ購入することをおすすめします。信頼できる店舗であれば、偽物を取り扱っている可能性が低いためです。
購入前には必ず口コミを確認し、信頼できるブランドや店舗を選ぶようにしてください。
金の購入でメルカリやラクマなどのフリマアプリを利用するのは、なるべく利用を避けてください。
フリマアプリでは、基本的に偽物の出品は禁止されています。ですが、なかには偽物を出品している悪質なユーザーもいます。
またフェイク品だとわかっても返品が難しいケースも多く、ユーザー間でトラブルが発生しやすいです。
フリマアプリでは実物を見て購入することができないので、本物かどうかを判断できません。確証が持てないフリマアプリの利用はできるだけ避けるようにしましょう。
金に刻印がない場合でも、質屋や買取専門店にて買取してもらうことは可能です。
金の刻印は、純度を確認するための重要な情報です。
本来は刻印がないと純度を確認するのが難しいですが、専門の査定士がいれば問題ありません。専門の査定士がいる買取業者に査定を依頼しましょう。
この記事では本物と偽物の見分け方についてご紹介しました。金は人気が高く、偽物も数多く流通しています。フェイク品を間違って購入しないようにするには、違いを十分に理解しなければなりません。
刻印や色味、比重、磁石をくっつけるなど本物・偽物を見分ける方法はさまざまです。自宅でできる方法もあるので試してみましょう。
自力で見極めるのが難しい場合には、質屋や買取専門店で査定を受けるのがおすすめです。プロの査定士であれば正確に判断してくれます。
質屋CLOAKでは、金関連商品の質入れ・買取ともに対応しております。名古屋エリアで「お金が必要になった」「自宅に不要なものがある」などで質屋・買取の利用をご検討されている方は、ぜひ質屋CLOAKをご利用ください。

監修:井上 男(だん)
金や貴金属・ブランド品をはじめ幅広いジャンルを取り扱う「質屋CLOAK」の代表。1977年7月生まれ。
査定歴は25年以上で、年間10,000点ほどの商品を査定。長年培ってきた経験やスキル・最新相場の把握によって、お客様のご希望に寄り添った高額査定を実現中。

名古屋大須の質屋・買取店
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