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category: その他豆知識
最終更新日 : 2026年02月01日
投稿日 : 2026年02月01日

「人工ダイヤモンドって、結局は偽物なのかな?」「婚約指輪に選んでも恥ずかしくない?」そんな疑問を抱いていませんか。最近、ジュエリーショップやSNSで「ラボグロウンダイヤモンド」という言葉をよく目にするようになりましたが、その正体を正しく知っている人はまだ多くありません。
結論からお伝えすると、人工ダイヤモンドは科学的に天然と全く同じ成分を持つ「本物のダイヤモンド」です。この記事では、人工ダイヤモンドの特徴や天然ダイヤモンドとの違い、さらには「偽物」といわれるダイヤモンドのことまで、網羅的に解説します。
この記事を読めば、人工ダイヤモンドのメリットと注意点がはっきり分かり、自分にとって後悔のない選択ができるようになるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
人工ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)とは、研究所で天然と同じ成分を再現して作られた本物のダイヤモンドです。見た目や輝き、硬さといった性質は天然と全く同じであり、専門家でも最新の機械を使わなければ見分けるのが不可能です。
採掘を必要としないため、環境に優しくエシカルな選択肢として世界中で人気が高まっています。質屋でも新しい時代のスタンダードとして定着するのか、今後の市場動向が非常に注目される宝石です。
人工ダイヤモンドには、主に工業用の道具として使われる「構造ダイヤモンド」と、宝飾品として使われる「合成ダイヤモンド」の2つの種類があります。
それぞれの特徴を解説していきます。
構造ダイヤモンドとは、おもに工業用機械の部品や精密機器のパーツとして利用される硬さを重視した種類です。美しさよりも耐久性や熱を通す力を最大限に高めるため、特別な配合で製造がおこなわれます。
スマートフォンの部品や宇宙開発の現場など、目に見えない場所で私たちの生活を支えているのが大きな特徴です。科学的な構造を極限まで追求しており、産業界において代わりのきかない特別な存在となっています。
合成ダイヤモンドとは、宝石としての美しさを追求して作られた宝飾用の人工ダイヤモンドを指します。4Cと呼ばれる品質評価基準において、天然と同等かそれ以上の透明度や輝きを持つように丁寧に育てられるのが特徴です。
婚約指輪やネックレスといったジュエリーに採用されるのが一般的であり、鑑定書も発行されます。天然の数分の一という安さで大粒の石が手に入るため、賢い買い物をしたい層から熱い支持を受けています。手元のジュエリーをより華やかに彩るための、現代的な選択肢です。
人工ダイヤモンドは科学技術の進歩により以下2つの方法で作られています。
それぞれ解説します。
HPHT(高温高圧法)とは、地球内部の高温と高圧の状態を巨大な機械で再現してダイヤモンドを作る方法です。炭素の原料を専用の容器に入れ、数万気圧もの圧力と1000度を超える熱を加えることで結晶を成長させます。
この技術は歴史が長く、大きなサイズの石を作るのにも適しているのがメリットです。また、安定した品質を維持できるため、多くの宝飾ブランドでこの手法が採用されています。
CVD(化学気相蒸着法)とは、真空容器のなかに炭素を含むガスを入れ、化学反応によってダイヤモンドを層状に積み上げる方法です。種となるダイヤモンドの上に炭素が少しずつ降り積もるように成長するため、非常に純度が高い石を作れます。
最新のジュエリー向けによく使われる技術であり、不純物がほとんど混ざらない最高ランクの透明感を実現できるのが強みです。精密なコントロールによって、理想的な美しさを引き出せます。
ここからは、人工ダイヤモンドの物理的・科学的な特徴と、人工ダイヤモンドを選択するメリットについて解説していきます。
人工ダイヤモンドの物理的・科学的な性質は、天然ダイヤモンドと完全に一致しています。
人工も天然もどちらも純粋な炭素からできており、結晶の構造も同じです。そのため、ダイヤモンドを象徴する世界最高の硬度「モース硬度10」も全く変わりません。
熱を伝える力や光を屈折させる力も同じ数値を示すため、科学的にはどちらも本物のダイヤモンドと定義されています。
人工ダイヤモンドを選択するメリットは、以下の5つです。
詳しく解説します。
人工ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドに比べて3割から6割ほど安く購入できるのが大きな特徴です。
採掘に膨大な費用がかかる天然に対し、人工は工場で効率よく製造できるため、販売価格を大幅に抑えられます。中間マージンも少なくて済むため、同じ予算であれば天然の倍近い大きさの石を選べるケースも珍しくありません。
憧れのデザインを、より身近に感じられるようになるのが嬉しいポイントです。
人工ダイヤモンドは不純物が混ざりにくいため、非常に品質が高く、息をのむような美しさを誇ります。
地下深くで何億年もかけて育つ天然ダイヤモンドは、どうしても窒素などの不純物や小さな傷が混ざりやすいです。対して人工ダイヤモンドは、最高の条件を整えて数週間で作られるため、にごりのない澄み切った輝きを実現できます。
誰が見ても美しいと感じる最高グレードの石が手に入りやすいのが、人工ダイヤモンドならではの強みです。
人工ダイヤモンドは巨大な鉱山を掘る必要がないため、環境への負荷を大幅に減らすことができます。
天然ダイヤモンドの採掘では大量の土を掘り返し、生態系に影響を与える場合があります。一方人工ダイヤモンドは研究所内で製造されるため、土地を破壊することがありません。
最近では太陽光発電などの再生可能エネルギーでおこなえ、よりクリーンな宝石として注目されています。
人工ダイヤモンドは製造をコントロールできるため、大きなサイズの石も自由に選ぶことが可能です。天然では1カラットを超える大粒の石は奇跡に近い確率でしか見つかりませんが、人工なら狙って作ることができます。
たとえば、婚約指輪で2カラット以上の豪華なデザインを楽しみたいときも、人工なら現実的な価格で叶えられます。サイズに妥協せず、理想の輝きを追求できるのが大きなメリットです。
人工ダイヤモンドはその並外れた硬さを活かして、半導体や切断工具などの工業分野でも広く活用されています。宝石としての美しさだけでなく、熱を逃がす力が強いため、最新のコンピュータ部品の材料としても注目されているのです。
天然ダイヤモンドではコストが高すぎて難しい用途でも、安価な人工ダイヤモンドなら活用範囲が広がります。

人工ダイヤモンドと天然ダイヤモンドには、どのような違いがあるのでしょうか。詳しくみていきましょう。
人工ダイヤモンドの見た目や輝き、そして硬さは、天然ダイヤモンドと寸分違わず同じです。光の屈折率や分散率が同一なため、ダイヤモンド特有の「虹色の輝き」も天然と変わりません。また、モース硬度も最大の10であり、傷のつきにくさも同等です。
どちらも永遠に輝き続ける本物の宝石といえます。
プロの鑑定士であっても、肉眼やルーペを使った目視だけで人工と天然を判別するのは極めて困難です。あまりに結晶の構造が似ているため、従来の鑑定方法では人工だと特定することができません。
判別するには、光の反応を細かく調べる専用の特殊な機械を使う必要があります。それほどまでに人工の品質は高く、天然にそっくりな状態で完成されています。
GIAやIGIといった国際的な鑑定機関の発行する鑑定書には、人工である証として「ラボグロウン」と明記されます。これは消費者が納得して購入できるようにするための重要な決まりです。
また、石の側面にレーザーで極小の文字が刻印される場合もあります。偽物として扱われるわけではなく、あくまで「研究所で作られた本物」として正しく評価されるためのルールです。
購入の際は、鑑定書の内容をしっかり確認しておきましょう。
将来的な売却を考えるなら、希少性が認められている天然ダイヤモンドのほうが資産価値は圧倒的に高いです。人工は技術があればいくらでも作れるため、時間の経過とともに価値が下がりやすい側面があります。
質屋や買取店でも、人工は天然に比べて査定額が低くなる、あるいは買取をおこなわない場合もあります。投資や財産として残したいなら天然、ファッションとして美しさを楽しみたいなら人工という使い分けが、後悔しないためのコツです。
人工ダイヤモンドとは別に、いわゆる「偽物のダイヤモンド」が存在します。人工ダイヤモンドは成分が天然と同じ本物ですが、偽物は全く別の素材で作られた模造品です。
本物と偽物の違いを正しく見極めるのが、納得のいく宝石選びの第一歩となります。詳しく解説します。
偽物のダイヤモンドとは、見た目が似ていても成分が炭素ではない「模造石」を指します。代表的なものに、キュービックジルコニアやクリスタルガラスなどが挙げられます。これらはダイヤモンドに比べて硬度が非常に低いため、使っているうちに角が削れたり傷がついたりするのが特徴です。
最近ではモアサナイトという石も人気ですが、これもダイヤモンドとは別の成分でできた石になります。人工ダイヤモンドは本物ですが、模造石はまったくの別物であることを押さえておきましょう。
本物のダイヤモンドには評価を記した鑑定書がつきますが、模造石には正式な鑑定書は発行されません。GIAや中央宝石研究所といった信頼できる機関は、模造石に対して「ダイヤモンド」としての評価をおこなわないからです。
模造石はあくまでアクセサリーとして楽しむものであり、資産としての価値はほとんどありません。もし安すぎる価格で販売されており、鑑定書が付いていない場合は注意が必要です。購入時は書面の有無を必ず確認しましょう。
婚約指輪や結婚指輪に人工ダイヤモンドを選ぶのは、現代における選択肢の一つです。同じ予算で天然よりも一回り大きな石を選べるため、華やかな指輪を贈りたい方に支持されています。また、採掘による環境破壊がないエシカルな面も、今の若い世代に選ばれている理由です。
お互いの価値観を大切にして選ぶのが、後悔しないダイヤモンド選びの秘訣です。
もし人工ダイヤモンドではなく天然ダイヤモンドを購入するのであれば、国際的な品質基準である「4C」をしっかり確認しましょう。
4Cとは、カラット(Carat・重さ)、カット(Cut・輝き)、カラー(Color・色)、クラリティ(Clarity・透明度)の4つの頭文字を取ったもので、これらの評価によって石の価値が決まります。
天然ダイヤモンドは一つひとつに個性があるため、4Cを比較すると自分の理想に合う石が見つかるはずです。とくにカットの評価が高い石は、より美しく輝くため満足度が高まります。
人工ダイヤモンドは、見た目や輝きが天然と同じでありながら、手が届きやすい価格と環境に優しいエシカルな背景を持つ、新しい時代のスタンダードです。ただし、将来的な「資産価値」を重視するのであれば、希少性の高い天然ダイヤモンドに軍配が上がります。
大切なのは「何を重視して選ぶか」という点です。輝きやサイズを追求したいなら人工、財産としての価値を大切にしたいなら天然というように、価値観に合わせて選ぶのが後悔しないコツです。
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監修:井上 男(だん)
金や貴金属・ブランド品をはじめ幅広いジャンルを取り扱う「質屋CLOAK」の代表。1977年7月生まれ。
査定歴は25年以上で、年間10,000点ほどの商品を査定。長年培ってきた経験やスキル・最新相場の把握によって、お客様のご希望に寄り添った高額査定を実現中。

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