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category: 貴金属についての豆知識
最終更新日 : 2025年07月30日
投稿日 : 2025年07月30日

プラチナの投資をしたいと考えている方は、買い時がいつなのかを知りたいのではないでしょうか?
プラチナの価格を左右する要因などの専門的な知識を身につければ、自信を持って投資判断を下せるでしょう。
そこでこの記事では、以下のトピックについて解説します。
この記事を読むことで、プラチナの買い時について理解できます。プラチナへの投資を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

今はプラチナの買い時なのかどうかを考えるとき、短期的な視点に立つのか、長期的な視点に立つのかによって結論は異なります。それぞれの場合ごとに解説します。
短期的に見ると、プラチナをすでに保有している方にとっては、一部を売却する「売り時」であると考える選択肢もあります。
ただし、長期的な視点にも立ち、保有分全てを売ってしまうのではなく、一部売りをして利益を確保するという戦略をとるのもひとつの手段です。
「押し目」とは、価格が上昇している局面において、一時的に下落することです。「押し目待ち」とは、そのような押し目を待って、そのタイミングで買おうとすることを意味します。
長期的な視点に立つと、押し目のタイミングで買い増すことを見越して、現在保有しているプラチナは保有し続けていくという選択肢があります。
直近のプラチナ価格は、変動を伴いつつも、比較的堅調な推移を見せています。2025年7月現在のプラチナの店頭小売価格は、7,000円台で推移しており、前日比で見ると、わずかな上昇または下落が見られるような状況です。
また過去1ヶ月間で見ると、7月上旬の6,000円台後半から徐々に上昇し、7月中旬には7,800円台に達するなど、比較的上昇傾向にあります。
現状では、世界経済の回復や水素関連技術への期待がプラチナ需要を支える一方で、主要産出国の情勢や自動車産業の構造変化などが価格に影響を与える可能性があります。投資を検討される際は、これらの要因を総合的に見て判断することが重要です。
プラチナの価格変動を引き起こす要因を理解しておくと、買い時かどうかを判断する際の参考になります。
近年プラチナの価格変動が起きている理由は、以下の3つです。
それぞれについて解説します。
近年プラチナの価格変動が起きている理由の1つは、中国市場での需要が変化していることです。宝飾品市場において、金価格の高騰を背景として、消費者が比較的手を出しやすいプラチナに注目が集まっています。
個人投資家のインゴット投資も伸びを見せており、中国市場を中心としたプラチナ需要の増大傾向は、今後も続くと予想されています。
金価格が史上最高値圏に到達していることから、投資家たちが金を敬遠する傾向が出てきています。
金に比べると安価であるプラチナの投資需要が拡大しており、金の代替資産としての位置付けがなされるようになりました。
近年におけるプラチナの供給不足も、価格変動を引き起こす要因の1つです。2025年のプラチナ供給は、3年連続で需要に対して不足すると予測されています。
プラチナの主要産出国である南アフリカでの洪水発生や治安悪化など、災害・政治情勢により、供給は不安定になりがちです。堅調な需要に対して、供給が不足すると、価格は大きく変動してしまいます。

今後、プラチナの価格を動かす主な要因は以下の3つです。
それぞれについて解説します。
プラチナは、自動車産業を中心とした工業分野にとって、とても重要な素材です。
ディーゼル車の排ガスを浄化する触媒や、水素・燃料電池の触媒として使われているため、工業需要が高まれば、プラチナ価格は上昇する傾向があります。反対に工業需要が低くなると、価格は下落します。
プラチナの供給国は、南アフリカとロシアに集中しています。そのため、供給国の政治・経済情勢の変動は、プラチナの価格に大きな影響を与えます。
電力不足で生産に支障をきたしたり、戦争によって産出が滞ったりすると、プラチナ価格は高騰する可能性があります。
金とプラチナは、投資対象として異なる特徴を持っています。そのためプラチナには、金とは異なる投資対象としての需要があります。
金は長期的に資産を安全に保全したい方に向いた投資対象です。一方、プラチナは、需要と供給の変動によって影響を受けやすい投資対象であり、リスクはあるものの大きなリターンを得られる可能性があります。
今後、資産としてプラチナを購入するにはどうすればよいのでしょうか。資産としてプラチナを購入する具体的な方法は、以下の3つです。
それぞれについて解説します。
現物投資とは、地金やコインという形でプラチナを購入し、自分で現物を保管する投資方法です。価格が上がったときや、現金化したいときなど、自分に都合のよいタイミングで売却できるのが魅力です。
ただし、盗難や紛失の可能性があるため、安全に保管できる環境を整えなければなりません。
純プラチナ積立は、証券会社や貴金属店が提供しているサービスです。毎月、一定額分のプラチナを購入し、現物は手元に置くのではなく、サービス提供会社が保管するという仕組みです。
少額から始められ、保管する心配もありません。リスクを分散できる投資方法として、初心者にも選ばれています。
「ETF」とは、証券口座で手軽に売買できる金融商品の一種です。金融商品取引所に上場している投資信託のことであり、資産運用のプロに依頼して、プラチナ投資を代行してもらいます。
投資管理の手間はかかりませんが、手数料が発生することに注意が必要です。

プラチナ投資を始める前に、知っておくべき注意点・リスクは以下の4つです。あらかじめ正しい知識を身につけておけば、自信を持ってプラチナへの投資ができるでしょう。
それぞれについて解説します。
プラチナは、金よりも価格変動が大きいことに注意が必要です。工業的な需要が大きいため、価格が景気に左右されやすいという特徴があります。リスクが大きいものの、リターンが大きくなる可能性もあります。
一方、金は市場が大きく、価格の安定性も高いということに留意しながら、どのような投資をするのか検討しましょう。
プラチナは、市場規模が金に比べて小さく流通量が少ないため、流動性が低い傾向にあります。そのため、必要な時に売却しにくく、希望する価格で取引できないリスクがあります。
これは、プラチナが主に自動車の排ガス触媒など工業用途で消費される割合が高く、景気変動の影響を受けやすいことが大きな要因です。経済が不安定になると工業需要が落ち込み、買い手が減るため、価格が大きく変動しやすくなります。
一方、金は宝飾品や投資対象としての金融資産としての側面が強く、世界中で普遍的な価値を持つ安全資産と見なされるため、有事の際にも買い手がつきやすく、流動性が高いのです。
プラチナを現物保管する場合は、盗難リスクと保管コストが伴います。紛失や盗難を防ぐために、金庫や貸金庫で保管しなければなりません。
あるいは、現物保管をしない投資方法を選択して、盗難リスクと保管コストをなくすことも可能です。
インカムゲインとは、資産を所有しているだけで受け取れる、配当や利子のことです。プラチナ投資では、現物を売買しなければ利益は得られないため、株式や債券などの金融商品とは違いインカムゲインが発生することはありません。
プラチナを所有しているだけでは利益を得られないことを、理解しておきましょう。
プラチナ投資を始める前には、金よりも価格変動が大きいこと、流動性が金に劣る場合があること、現物保管の場合は盗難リスクと保管コストが伴うこと、インカムゲインが発生しないことなどを理解しておくべきです。
プラチナの特性を理解したうえで、短期的な価格変動に惑わされることなく、長期的な視点で投資判断をおこないましょう。
質屋CLOAKでは、プラチナの質入れ・買取ともに対応しております。名古屋エリアで「お金が必要になった」「自宅に不要なものがある」などで質屋・買取の利用をご検討されている方は、ぜひ質屋CLOAKをご利用ください。

監修:井上 男(だん)
金や貴金属・ブランド品をはじめ幅広いジャンルを取り扱う「質屋CLOAK」の代表。1977年7月生まれ。
査定歴は25年以上で、年間10,000点ほどの商品を査定。長年培ってきた経験やスキル・最新相場の把握によって、お客様のご希望に寄り添った高額査定を実現中。

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