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  • 刻印なしの24金は買取可能?24金なのに刻印がないケースとは?


    category: 貴金属についての豆知識

    最終更新日 : 2025年10月31日
    投稿日 : 2025年10月31日


    自宅にて保管されている金製品に「K24」や「999」といった刻印が見当たらず、本物なのか、あるいは価値があるのか疑問に思っていませんか?

    金価格が歴史的な高値をつけている今、「もし本物なら高く売りたい」と考えるのは当然です。 しかし、刻印がないと「買取店で断られるのでは?」「偽物扱いされて安く買い叩かれるのでは?」と心配になりますよね。

    そこでこの記事では、刻印なしの24金について、以下の点を徹底解説します。

    • 刻印がなくても買取可能な理由
    • 24金なのに刻印がないケースとは?
    • 自宅でできる簡単な真贋チェック方法

    この記事を最後まで読めば、刻印なしの24金製品に対する不安が解消され、安心して査定に出すことができるようになります。刻印なしの24金製品について疑問に思っていることがある方は、ぜひ最後までご覧ください。

    刻印なしの24金(純金)も買取可能

    刻印がない24金(純金)製品も、多くの専門買取店で買取してもらうことが可能です。

    刻印は金の純度を示す重要な目印ですが、それがなくてもお店は専門的な機器を使って正確な純度を調べられます。そのため、「刻印がないから価値がないのでは?」と諦める必要はありません。

    ただし、刻印がないということは、それが本当に24金なのか、あるいはメッキなどの偽物なのかを見極めるのが難しいのも事実です。信頼できるお店でしっかりと査定してもらうことが大切になります。

    刻印がなくても買取店で査定できる

    専門的な買取店であれば、刻印がなくても金の純度を正確に査定できます。

    多くの買取店では、専門的な機械によって、素材を傷つけることなく金が何パーセント含まれているかを瞬時に分析可能です。そのため、刻印の有無にかかわらず、「純金(K24)です」や「これはK18ですね」といった科学的な根拠にもとづいた査定結果を知ることができるのです。

    メッキや金張り・偽物の場合は買取不可になる可能性もある

    刻印がない金製品が、残念ながらメッキや金張りといった偽物だった場合は、買取不可となる可能性が高いです。外見の見た目が金色でも、中身が鉄や真鍮(しんちゅう)などの安価な金属で作られている場合、貴金属としての価値がほとんどないためです。

    まれに「K24GP」や「K24GF」といった刻印が見つかることがありますが、これは「Gold Plated(金メッキ)」や「Gold Filled(金張り)」を意味し、純金ではない証拠です。

    刻印なしの24金製品はメッキや金張りだけでなく、偽物のリスクもあるため、査定を受けるまで本物かは断定できないのが実情です。

    24金なのに刻印がないときに考えられる4つの理由

    金製品の刻印は、その品物の品質を示す重要な役割をはたします。ではなぜ、刻印のない24金製品が存在するのでしょうか。

    本物の24金なのに刻印がない場合は、以下のような理由が考えられます。

    • 海外(とくにアジア圏)で購入した製品
    • 日本の古い時代・個人の工房で作られた製品
    • ジュエリーではない金製品(仏像、小判、置物など)
    • 刻印が摩耗して消えた

    それぞれ解説します。

    海外(とくにアジア圏)で購入した製品

    海外で購入した金製品には、刻印がない場合があります。とくにアジア圏(たとえばタイや中国など)では、貴金属の刻印に関するルールが日本ほど厳格でない国もあり、純金製品でも刻印が省略されているケースが見られます。

    また、刻印があっても「999」や「千足金」といった、日本ではあまり見慣れない表記がされている場合もあります。海外旅行のお土産や現地で購入した金製品に刻印がなくても、必ずしも偽物とは限らないのです。

    日本の古い時代・個人の工房で作られた製品

    日本の古い時代に作られた金製品や、個人の工房で作られたジュエリーなどにも刻印がない場合があります。

    現在のように貴金属の品位証明に関する規定が整備される以前は、刻印を入れないまま流通するのも珍しくありませんでした。また、腕の良い職人がオーダーメイドで制作した一点もののジュエリーなどにも、あえて刻印を入れないケースがあります。

    ご家族から代々受け継いだ古い指輪などに刻印がなくても、価値ある純金である可能性は十分にあります。

    ジュエリーではない金製品(仏像、小判、置物など)

    仏像、小判のレプリカ、記念の置物、金杯といった、ジュエリー(指輪やネックレス)ではない金製品には、基本的に純度を示す刻印は入っていません。これらの品物は、装飾品としての価値が主であり、素材の品位を示すのが必須ではないからです。

    そのため、金で作られた仏具や置物なども、あきらめずに査定に出してみる価値があるでしょう。

    刻印が摩耗して消えた

    長年の使用によって刻印が摩耗し、消えてしまった可能性も考えられます。24金(純金)は非常に柔らかい金属です。そのため、指輪やネックレスなどを日常的に身に着けていると、摩擦によって表面が少しずつ削れ、刻印が薄くなったり、完全に見えなくなったりする場合があります。

    とくにリングの内側や、ネックレスの留め具部分にある刻印は摩耗しやすい箇所です。もともとは刻印があったけれど、経年変化で消えてしまったというケースも少なくありません。

    刻印なしの24金が本物か偽物かをチェックする方法


    刻印がない24金製品が本物か偽物かをご自身で100%確実に見分けるのは難しいですが、自宅でできるチェック方法として以下の4つを解説します。

    • 磁石を近づけてみる
    • 色味と重さを確認する
    • 比重を確認する
    • 買取専門店で査定してもらう

    ただし、これらのセルフチェックはあくまで目安です。お店に持ち込む前に、試せる方法として参考にしてください。

    磁石を近づけてみる

    最も簡単で効果的なチェック方法は、磁石を品物に近づけてみることです。通常24金やプラチナ、銀といった貴金属は磁石に反応しないためです。

    もし、品物が磁石に引き寄せられたり、くっついたりした場合は、その中身が鉄やニッケルなどの磁性を持つ金属で作られています。つまり、表面だけを金で覆った「メッキ品」である可能性が極めて高く、残念ながら24金としての価値はないと判断できます。

    色味と重さを確認する

    本物の24金かどうかを判断する目安として、色味と重さを確認する方法があります。

    24金は、K18やK10といった他の金合金と比べて、明らかに濃い山吹色(オレンジがかった黄色)をしています。また、金は非常に比重が重い金属(水の約19.3倍)なので、見た目の大きさの割に手に持つとズッシリとした重みを感じるはずです。

    もし色味が薄かったり、手にしたときに見た目よりも軽く感じたりする場合は、純度が低いか、あるいは偽物の可能性があります。

    比重を確認する

    より詳しく調べる方法として、比重を確認する方法があります。

    比重とは、水の密度を1としたときの物質の密度の比で、純金(K24)の比重は約19.32と非常に高い値です。水の入った容器に品物を入れて、どれだけ水かさが増えるか(体積)と、品物の重さを精密なはかりで測定すれば比重を計算できます。

    ただし、正確な測定には専門的な知識と精密な機器が必要なため、ご自宅でおこなうのは難しく、あくまで参考程度と考えてください。

    買取専門店で査定してもらう

    刻印なしの金製品が本物か偽物か、そして正確な純度を知る最も確実な方法は、専門の買取店で査定してもらうことです。多くの優良な買取店では、専用の機械を使用して24金かどうかを正確に調べることができます。

    査定料が無料の買取店を選び、専門家の目でしっかりと価値を見極めてもらうことが、安心かつ確実な方法といえます。

    「刻印なしの24金」に関するよくある質問

    刻印がない24金製品に関して、実際の査定時によく寄せられる質問とその回答をまとめました。刻印なしの24金製品を売却したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

    Q.刻印のない金の仏像や小判、置物も売れますか?

    はい、刻印のない金の仏像や小判(レプリカ含む)、置物なども、本物の金で作られていれば売却できます。これらの品物に刻印が入っていない場合でも、本物かどうかを正確に調べ、その日の金相場にもとづいて査定額を提示してくれます。

    ただし、デザインや骨董品としての価値は基本的に評価されず、あくまで「金素材の価値」としての買取になるのが一般的です。

    また、元の形状から明らかに手を加えたとされる金塊などについては、不正入手が疑われることから流通できないため、売ることはできません。

    Q.フリマアプリで売るのは危険ですか?

    刻印のない金製品をフリマアプリ(メルカリやラクマなど)で売るのは、非常に危険なためおすすめできません。

    フリマアプリを利用する最大のリスクは、本物である証明(純度や真贋)が難しいため、買い手との間で「偽物ではないか」「純度が違う」といったトラブルに発展しやすい点です。また、高額な商品を個人間で取引するのは、詐欺や支払いトラブルのリスクも伴います。

    刻印のない24金製品は、信頼できる専門の買取業者に査定・買取を依頼するほうが、安全かつ確実です。

    Q.刻印のない金歯は売れますか?

    はい、刻印のない金歯(詰め物や被せ物)も売却できます。金歯は歯科治療に使われる合金で、金以外に銀やパラジウムなどが含まれているのが一般的です(純金ではありません)。金歯には通常刻印はありませんが、買取店ではその価値を評価してくれます。

    ただし、衛生的な観点から、売却前にはご自身で可能な限り洗浄しておくのが望ましいです。買取店によっては、付着物を取り除くための手数料がかかる場合もあります。

    まとめ

    この記事では、刻印がない24金(純金)製品の買取の可能性、刻印がない理由、ご自宅でできる簡単な真贋チェック方法などを解説しました。

    金製品に刻印がないからといって、すぐに「価値がない」「偽物だ」と諦める必要はありません。海外製や古い時代の製品、ジュエリー以外の金製品など、様々な理由で刻印がない本物の24金は存在します。磁石を近づけたり、色味や重さを確認したりするセルフチェックは有効ですが、最終的な判断はプロに任せるのが賢明です。

    ご自宅に眠っている刻印なしの24金製品がある方は、査定料無料の信頼できる買取店へ相談し、その本当の価値を確かめてみてはいかがでしょうか。

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    監修:井上 男(だん)

    金や貴金属・ブランド品をはじめ幅広いジャンルを取り扱う「質屋CLOAK」の代表。1977年7月生まれ。
    査定歴は25年以上で、年間10,000点ほどの商品を査定。長年培ってきた経験やスキル・最新相場の把握によって、お客様のご希望に寄り添った高額査定を実現中。

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