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category: 貴金属についての豆知識
最終更新日 : 2026年02月27日
投稿日 : 2026年02月27日

「金(ゴールド)にはどんな特徴があるの?」「なぜこれほどまでに価値が高いと言われているの?」
古来より富と権力の象徴として君臨し、現代でも「究極の安全資産」として世界中で愛されている金。その人気の理由は、単に見た目が美しいからだけではありません。実は、ほかの金属にはない極めて特殊な化学的性質や物理的特性が、その唯一無二の価値を支えているのです。
そこでこの記事では、金が持つ代表的な6つの特徴・性質から、なぜ価値がなくならないのか、「18金」や「ピンクゴールド」といった純度・カラーの違い、意外と知らない身近な金の活用事例まで詳しくご紹介します。
この記事を最後まで読めば、金の特徴に関する疑問が解消され、売却や購入の判断を自信を持っておこなえるようになるはずです。金に対する理解を深めたいという方は、ぜひ最後までご覧ください。

金(ゴールド)は、宝飾品や投資資産として世界中で愛されている貴金属です。その人気の高さには、化学的・物理的な特性が大きく関係しています。ここでは、金が持つ6つの特徴・性質について詳しく解説します。
それぞれ解説します。
金は化学的な安定性がとくに高く、錆びたり変色したりしない貴金属です。
鉄や銅などのほとんどの金属は、空気中の酸素や水分と反応して錆びが生じますが、金は酸素や水分にさらされても酸化反応を起こしません。これは金の電子配置が非常に安定しているためです。
王水(塩酸と硝酸を混ぜた特殊な液体)など一部の強力な溶液には溶けますが、通常の環境下では半永久的に美しい状態を保ちます。
この性質があるからこそ、数千年前に作られた金製品が今も輝きを失わずに残っているのです。
金は全金属のなかで最も展性・延性が高く、非常に加工しやすい素材です。展性とは薄く広げられる性質、延性とは細く引き伸ばせる性質のことをいいます。
たとえば、1gの金をハンマーで叩くと約1㎡もの薄さに広げることができ、細い糸状に引き伸ばすと約3,000mもの長さになります。この高い加工性があるため、繊細なジュエリーや複雑なデザインの装飾品を作ることが可能です。
また、ほかの金属と混ぜ合わせる(合金にする)のも容易なため、用途に合わせた硬さや色味の調整もおこなえます。
金は比重が約19.3と非常に高く、同じ体積の鉄と比べて約2.5倍もの重さがあります。
比重とは、水と比べたときの重さの比率のことです。手のひらに乗せると、見た目のサイズから想像するよりもずっしりとした重みを感じるのが金の特徴です。
この高い比重は、金の純度を確認する際にも役立ちます。比重が低い場合は、ほかの金属を混ぜた合金である可能性があるとわかります。また、採掘の際に川の砂金が沈み込んで集まりやすいのも、この高い比重が理由のひとつです。
金は電気伝導性・熱伝導性がともに高く、電気や熱を効率よく伝えられる金属です。銀や銅には伝導性でわずかに劣りますが、錆びないという安定性を兼ね備えているため、精密機器の世界では非常に重宝されています。
スマートフォンやパソコン、医療機器などの電子部品には、接触不良を防ぐ目的で金がコーティングに使われているケースが多くあります。このように金は、宝飾品としての用途だけでなく、ハイテク産業における工業用素材としても欠かせない存在です。
純度の高い金は金属アレルギーを起こしにくく、肌への安全性が高い素材です。
金属アレルギーは、皮膚が金属イオンに反応して炎症を起こす現象ですが、金は体内の体液や汗などに触れても金属イオンがほとんど溶け出しません。そのため、敏感肌の方にも比較的安心して身に着けられます。
ただし、18金(K18)や10金(K10)のように、金以外の金属が混合された合金の場合は、混ざっている金属(ニッケルや銅など)がアレルギーの原因になることがあります。アレルギーが心配な方は、事前にパッチテストを受けご自身のアレルギー状況を把握しておくと安心です。
金は、独特の黄金色(ゴールドカラー)を持ち、他の金属にはない華やかな輝きを放ちます。この美しい色味は、金の電子構造に由来しており、特定の光の波長を吸収・反射することで生まれます。
シルバーや白金族(プラチナなど)が銀白色であるのに対し、金だけが持つこの暖かみのある黄色い輝きは、古来より人々を魅了し続けてきました。また、混ぜ合わせる金属の種類によって、ピンクゴールド(銅を混合)やホワイトゴールド(パラジウムなどを混合)などバリエーションが広がるのも、金ならではの特性です。
金は何千年もの時を超えて、今もなお世界中で高い価値を持ち続けています。ではなぜ、金の価値はこれほど安定しているのでしょうか。ここでは、金の価値が落ちない3つの理由について詳しく解説します。
それぞれ解説します。
金の価値が落ちない最大の理由のひとつが、地球上に存在する総量が限られているという希少性です。これまでに人類が採掘した金の総量は約21万トンとされており、地球上に残る採掘可能な埋蔵量も限りがあると考えられています。
株式や紙幣とは異なり、金は人間が新たに「発行」したり「増産」したりすることができません。また、採掘技術がいかに進歩しても、掘り出せる量には自然の限界があります。
この絶対的な希少性こそが、金の価値の根底を支えており、供給が無限に増えないからこそ長期的な価値の安定につながっているのです。
金は数千年前から現代に至るまで、変わることなく価値を持ち続けてきた実物資産です。古代エジプトや古代ローマの時代から、金は富や権力の象徴として扱われ、通貨や装飾品に使われてきました。
紙幣や電子マネーとは異なり、金そのものに価値があるため、国家が破綻したり通貨が紙くずになったりしても、価値がゼロになることはありません。また、株式や不動産などの金融資産が暴落するような経済危機の局面では、安全資産として金が買われる傾向にあります。
歴史が証明した「実物資産としての信頼」こそ、金の価値を支える大きな柱です。
金は世界のどの国・地域でも換金できる、いわば共通通貨としての役割を担っており、その信頼性の高さが価値の安定につながっています。
ドルやユーロなどの通貨はその国の経済状況によって価値が変動しますが、金は国や政府に依存しない普遍的な資産です。世界共通の基準で取引されているため、日本で購入した金をアメリカやヨーロッパで売却することも可能です。また、国際情勢が不安定になると、各国の投資家が資産を守るために金を買い求める動きが活発になります。
こうした世界規模での需要の裏付けが、金の価値を長期にわたって支え続けているのです。
金製品には純度によって種類があり、用途や目的に合わせて使い分けられています。ここでは、代表的な9つの純度と、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
詳しく解説します。
24金(K24)は純度99.9%以上の、ほぼ100%が金でできた純金です。金本来の美しい黄金色を持ち、錆びない・変色しないという特性が最も強く発揮されます。
一方で、金属のなかでもとくにやわらかいため、傷がつきやすく、日常的に身に着けるジュエリーには向いていません。主な用途は、金地金(インゴット)や金貨、資産運用目的の純金積立などです。また、電子部品のコーティングにも使用されます。
23金(K23)は、金の含有率が約95.8%の合金です。24金の純粋さに極めて近く、かつ、ごくわずかにほかの金属を混ぜることで、純金よりも実用的な硬度を持たせています。
主な用途としては、タイや中国などの東南アジア・中華圏で伝統的に作られる「バーツ金」などのジュエリーが挙げられます。非常に鮮やかで赤みの強い黄金色が特徴ですが、日本ではあまり流通していないため、売却の際は正確に査定できる専門店に相談するのがおすすめです。
22金(K22)は、金が全体の約91.7%を占め、残りの約8.3%に銀や銅などが混合された合金です。24金と比べると硬さが増し、加工しやすくなるのが特徴です。
日本国内ではあまり一般的ではありませんが、海外製のジュエリーや金貨コレクションとして目にすることがあります。とくにイギリスの「ソブリン金貨」など、歴史ある金貨の素材として有名です。
色味は24金に近い鮮やかな黄金色を保ちながら、実用的な強度も備えています。
21.6金(K21.6)は、金の含有率が90%の合金です。中途半端な数字に見えますが、これは歴史的に有名な多くの金貨に採用されている純度であるためです。
代表的なものとして、アメリカの「リバティ金貨(10ドル・20ドル金貨)」やメキシコの「50ペソ金貨」などがあります。貨幣としての耐久性を持たせるために10%の銅などが混ぜられており、やや赤みを帯びた色合いが特徴です。
ジュエリーよりも、アンティークコインや投資用金貨の分野でよく見かける純度といえます。
20金(K20)は、金の含有率が約83.3%で、残りの約16.7%に銀や銅などが混合された合金です。22金と18金のちょうど中間にあたる純度で、22金に近い深みのある黄金色を保ちながら、18金よりもやや高い金含有率を持つのが特徴です。
日本国内や欧米市場ではあまり流通しておらず、中東や一部のアジア諸国において伝統的なジュエリー素材として用いられるケースが見られます。22金と同様に日常使いのジュエリーとしては国内での取り扱いが少ないため、買取・売却の際には対応できる専門店を選ぶことが重要です。
18金(K18)は、金の含有率が75%で、残りの25%に銀・銅・パラジウムなどが混ぜられた合金です。硬さと美しさのバランスが優れているため、指輪やネックレス、ブレスレットなど幅広いジュエリーに最もよく使われる純度といえます。
混合する金属の種類によって、イエロー・ピンク・ホワイトなどさまざまなカラーバリエーションも生まれます。金属アレルギーのリスクは24金よりやや高まりますが、品質と耐久性のバランスが高く評価されています。
国内外のブランドジュエリーでも、K18や18Kの表記を多く見かけます。
14金(K14)は、金の含有率が約58.5%の合金です。18金よりもさらに硬く傷つきにくいため、日常使いのアクセサリーやピアス、ボディジュエリーなどに多く使われています。アメリカやヨーロッパでは18金と同様に広く普及しており、とくにアメリカではジュエリーの主流とされています。
コストが18金より抑えられるため、比較的手頃な価格で購入できるのも魅力です。ただし、金の含有量が低い分、長年の使用で変色する場合があります。
日本国内での流通は18金ほど多くありません。
10金(K10)は、金の含有率が約41.7%で、日本でジュエリーに使用できる最低限の純度です。金属の大部分が銀や銅などで占められているため、硬度が高く傷に強い点が特徴です。価格が手頃なため、ファッションジュエリーや大量生産されるアクセサリーに多く採用されています。
ただし、金の含有率が低いため、体質によっては金属アレルギーが出る可能性があります。また、長期間使用すると変色しやすい面もあるため、資産価値という観点では24金や18金に比べて低くなる点に注意が必要です。
9金(K9)は、金の含有率が37.5%の合金です。イギリスなどのヨーロッパ諸国では「ロイヤルゴールド」とも呼ばれ、古くからアンティークジュエリーの定番素材として親しまれてきました。
金以外の金属(銀や銅)が6割以上を占めるため、非常に硬く、淡く落ち着いた色味が特徴です。10金よりもさらに手頃な価格で手に入りますが、金の割合が半分以下のため、酸化による変色が起こりやすく、こまめな手入れが必要です。
また、ほかの金属が多く混ざっている分、金属アレルギーには十分な注意が必要な純度でもあります。
カラーゴールドとは、金にほかの金属を混ぜ合わせることで、金本来の黄色以外のさまざまな色が生まれたものの総称です。
ここでは、代表的なカラーゴールドの種類と特徴を解説します。
詳しくみていきましょう。
イエローゴールドは、金本来の黄金色を活かした最もスタンダードなカラーゴールドです。おもに金・銀・銅を一定の割合で混ぜ合わせて作られます。
純金に近い温かみのある黄色い輝きが特徴で、クラシックで高級感のある印象を与えます。肌なじみがよく、どんな肌色にも似合いやすいとされています。
古くから世界中のジュエリーに使われてきた歴史があり、冠婚葬祭やフォーマルなシーンにもよく用いられます。品質と美しさのバランスが高く、ブランドジュエリーでも定番の素材です。
ピンクゴールドは、金に銅を多めに混ぜ合わせると生まれる、赤みを帯びたピンク色のカラーゴールドです。銅の比率が高いほど赤みが強くなり、バラのような温かみのある色合いが特徴です。
「ローズゴールド」とも呼ばれており、近年とくに女性向けジュエリーやスマートフォンのカラーバリエーションとして人気が高まっています。イエローゴールドよりも硬度が高いため傷つきにくく、日常使いに適しています。
ただし、銅の含有量が多い分、体質によっては金属アレルギーが出る場合があるため注意が必要です。
ホワイトゴールドは、金にパラジウムやニッケルなどを混ぜ合わせて作られる、白っぽい色のカラーゴールドです。プラチナに似た白銀色の外観を持ちながら、プラチナよりも軽く、価格も抑えられるケースが多いのが特徴です。
婚約指輪や結婚指輪にも多く用いられ、ダイヤモンドや白系の宝石との相性が抜群です。仕上げにロジウムメッキをほどこすと、より白く輝きが増します。
ただし、長年の使用でメッキがはがれる場合があるため、定期的なメンテナンスが推奨されます。
イエロー・ピンク・ホワイト以外にも、金にさまざまな金属を混ぜ合わせた個性的なカラーゴールドが存在します。たとえば、金に鉄を混ぜたブルーゴールド、金とインジウムを合わせたパープルゴールド、金とアルミニウムを組み合わせることで生まれるグリーンゴールドなどです。
これらは希少で製造が難しいこともあり、主にアート作品や高級ジュエリーのアクセントとして使用されます。一般市場への流通は限られていますが、独自の美しさと希少性から、コレクターや個性を重視する方に高く評価されています。

金は、その優れた性質から実にさまざまな分野で活用されています。主に以下のような製品・用途に使用されることが多いです。
それぞれ解説します。
金は古くから資産・投資の対象として活用されており、現代でも世界中の個人・機関投資家に保有されています。代表的な形態は、ブロック状に成形された「金地金(インゴット)」や「金貨」です。
金は株式や債券とは値動きが異なる傾向があるため、資産を分散してリスクを管理する手段としても有効とされています。とくに経済不安や地政学リスクが高まる局面では、安全資産として買われやすく、長期的な資産保全に向いています。
金の用途として最もよく知られているのが、指輪・ネックレス・ブレスレット・イヤリングなどのジュエリー・アクセサリーです。
世界全体の金需要の約半分をジュエリーが占めるとされており、需要の大きさがわかります。錆びない・変色しにくい・肌への安全性が高いという特性から、婚約指輪や結婚指輪など長く身に着けるジュエリーの素材として広く愛用されています。
純度や合金の組み合わせによってさまざまな色・硬さのバリエーションが生まれるため、デザインの自由度が高い点も、ジュエリー素材としての金が選ばれ続ける理由のひとつです。
金は電気伝導性・耐腐食性が高いという特性から、電子機器や工業製品にも幅広く使用されています。スマートフォン・パソコン・タブレットの基板や接点部分には、微量の金がコーティングに使われています。わずかな量でも接触不良を防ぎ、安定した電気の流れを長期間保てるためです。
また、人工衛星や宇宙船の部品、精密医療機器にも金が採用されています。製品1台あたりの金の使用量はごく少量ですが、世界中で膨大な数の電子機器が製造されるため、工業用途全体としての金の消費量は決して小さくありません。
金は医療・食品・美容の分野でも活用されており、私たちの生活に意外なほど身近な存在です。
医療分野では、金のナノ粒子をがん治療に応用する研究が進んでいるほか、歯科治療の詰め物や被せ物にも金合金が使われています。
また食品分野では、金箔が食用として認められており、高級料理や和菓子の飾り付けに使われます。
さらに、美容分野では、金箔を使ったフェイスマスクや美容液など「ゴールドコスメ」が登場しており、肌へのアプローチとして一定の支持を集めています。
本記事では、金(ゴールド)が持つ多面的な特徴と、その価値を支える仕組みについて詳しく解説してきました。
金は「錆びない・変色しない」という不変の美しさと、優れた伝導性や加工性といった実用的な機能性を兼ね備えた、極めて稀な金属です。地球上の埋蔵量に限りがある「希少性」と、世界中のどこでも換金できる「共通通貨」としての信頼性が、数千年もの間、金の価値を不動のものにしてきました。
純度やカラーによって、資産運用に適した24金から、ファッション性の高い18金・ピンクゴールドまで、その用途は驚くほど多彩です。また、宝飾品としてだけでなく、私たちのスマートフォンや医療、さらには宇宙開発まで、金は現代社会に欠かせない存在となっています。
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監修:井上 男(だん)
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