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  • 質屋とは?仕組みやメリット・デメリット・質料について徹底解説


    category: 質屋について

    最終更新日 : 2023年08月23日
    投稿日 : 2023年07月31日


    急な出費や短期間での資金調達が必要となった時、頼りになるのが「質屋」です。しかし正直なところ、質屋とは何なのか、どのような仕組みなのかを詳しく知る人は少ないのではないでしょうか。

    そこで今回は、質屋の基本の仕組みやお得に利用する方法までをわかりやすくご紹介します。

    これから質屋を利用する方や質屋の利用を迷っている方など、ぜひ最後までご覧ください。

    質屋とは?仕組みや基本について


    質屋は、個人が所有する貴金属やブランド品などの価値がある品物を担保として、現金を貸し出す業者のことを指します。これにより、品物を預けた人(質置主)は一時的な資金調達が可能となるのです。

    質屋の利用には返済期限があり、期限内に質料を含めて返済することで担保した品物を取り戻すことができます。

    質料とはいわゆる利息のことを指し、質屋では利息ではなく質料と呼んでいます。

    質屋を利用するときの流れは、以下のようになります。

    1. 質屋を利用する人が、担保となる品物を質屋に持ち込む
    2. 質屋がその品物の価値を評価し、それに応じた金額を品物の所有者へ貸し出す
    3. 品物の所有者はその金額と引き換えに品物を質屋に預け、質置主となる
    4. 質置主は、定められた期限内に「借りた金額+質料」を返済する
    5. 返済が完了すれば、品物が質置主に返される

    質屋は、貸金業の一環として、持ち込まれた品物の価値に見合った金額を借り手に貸し出します。そして、貸し出したお金とは別に質料を支払ってもらうことで、利益を得ています。

    質屋と消費者金融や銀行の違い

    では、その他の貸金業である「消費者金融」や「銀行」とはどのような点に違いがあるのでしょうか。それぞれが提供するサービスについて、以下の表にまとめました。

    項目質屋消費者金融銀行
    担保必要(持ち込まれた品物)不要必要/不要
    審査不要必要必要
    返済元金+質料借入金+利息借入金+利息

    消費者金融や銀行は信用情報に基づく審査をおこない、その結果に基づいて貸し出しを行います。審査の結果、信用度が高いと判断されると、お金を借入することが可能です。

    一方質屋は、担保となる品物があれば審査無しで即日で資金を得られます。

    それぞれの特性を理解し、自分の状況に合わせた選択をしてください。

    質屋が利用されるシーン

    質屋は、以下のようなシーンでよく利用されます。

    • 緊急の資金調達が必要な時
    • 高価な品物を保管する場所がない時
    • 手元に価値のあるものがあるが、その価値を現金に換えたい時

    質屋は、金融機関からの融資が難しい、または時間がかかる場合などに、手軽に現金を得る手段として利用されます。

    たとえば、冠婚葬祭をはじめとした突然の出費や緊急の事態に対応すべくすぐに資金が必要なとき、質屋は迅速な資金調達の手段として重宝されます。

    また、価値のある品物を安全に保管する場所がない場合や、その品物を売りたくないが現金が必要な時にも利用されることが多いです。

    質屋に質入れできる品物の例

    質屋に質入れできる品物は、基本的には価値があると認識されるものであれば何でも可能です。具体的な例としては以下のようなものがあります。

    • 貴金属(金、プラチナ、ダイヤモンドなど)
    • ブランド品(バッグ、時計など)
    • 宝石類
    • 楽器
    • 高価な電化製品

    CLOAKにて質入れ可能な品物については以下にてご紹介をしていますので、ぜひご覧ください。
    取扱い品目|質屋買取CLOAK

    質屋を利用するメリットとデメリット


    質屋を利用するメリットとデメリットを、「質屋を利用する側の視点」と「質屋業者側の視点」の2つに分けてご紹介します。

    質屋を利用するメリット

    まずは、質屋を利用するメリットです。

    質屋を利用する側のメリット・審査が不要で、迅速に資金調達が可能
    ・高額な品物の安全な保管場所として利用できる
    ・品物の販売ではないので、返済後に品物を取り戻すことができる
    質屋業者側のメリット・担保があるため、貸し倒れリスクが低い
    ・多様な品物を取り扱うことで、品物の知識と評価力を磨ける

    質屋を利用する最大のメリットは、やはり担保さえあれば迅速にお金を借りられる点でしょう。緊急時の資金調達方法として適しています。

    また品物という担保があることで、貸し倒れリスクが低くなるため、質屋業者側のメリットとなります。

    質屋を利用するデメリット

    一方で、質屋を利用するデメリットも存在します。

    質屋を利用する側のデメリット・返済を怠ると品物を失う
    ・品物の評価額が低く見積もられることがある
    質屋業者側のデメリット・質入れされた品物の保管と管理にコストがかかる

    質屋のデメリットは、返済ができないことで品物を失う点です。また、質入れの仕組みから買取査定額よりも低い金額で見積もられることが多くなっているため、その点を理解する必要があります。

    「質入れ」と「買取」はどちらがお得?


    では、「質入れ」と「買取」ではどちらのほうがお得なのでしょうか。査定額の決定方法から順を追って解説していきます。

    査定額の決定方法は同じ

    「質入れ」と「買取」の査定額の決定方法は基本的に同じです。どちらの方法でも、以下のような要因から品物の価値を見極められることで査定額が決定されます。

    • 品物の状態
    • 希少性
    • ブランド名
    • 市場の需要と供給のバランス

    品物を査定をする人に専門的な知識があり、状態や希少性を正しく見極められれば、適切な査定額がつけられます。

    買取のほうが質入れよりも査定額が高くなる傾向にある

    一般的に、「買取」の方が「質入れ」よりも査定額が高くなる傾向にあります。

    これは、質入れは質屋が品物を一時的に保管するリスクとコストがあるためです。そのため、質入れの際の査定額は買取よりも一般的に低めに設定されます。

    一方、買取の場合、品物は完全に質屋のものとなり、質屋はその後自由に品物を売ることができます。そのため、返済のリスクや保管のコストがないため、質入れよりも高い金額が付くことが一般的です。

    しかし買取を利用すると、売り手はその品物を永久に手放すことになるため、質入れと買取のどちらがお得かはその人の状況や目的によります。

    質屋で発生する質料について


    質屋に品物を質入れすると、その品物に対して一定の金額(質金)が貸し出されます。この質金に対して発生するのが「質料」です。

    ここからは、質料の計算方法・質料の計算方法・質流れの3点について解説していきます。

    質料の計算方法について

    質屋が設定する利率は質屋ごとに異なるため、具体的な数字を出すのは難しいですが、一般的には月利1%~最大8%が相場とされています。

    たとえば、100,000円の品物を質入れした場合、当社の場合は月利が5%のため、1ヶ月後に質金を取り戻す際には10万円に加えて5,000円の質料をお支払いいただく必要があります。

    借入からの経過年数質料返済合計額
    1ヶ月目5,000円105,000円
    2ヶ月目10,000円110,000円
    3ヶ月目15,000円115,000円

    借入金額が下がるほど、質料が上がる傾向にあります。

    また、質料は質屋ごとに規定の数値が異なるため、各店舗ごとに質料がどのくらいなのかを比較してみてください。

    質料の計算方法は「満月計算」と「暦月計算」の2種類

    質料の計算方法は、「満月計算」と「暦月計算」の2種類があります。

    「満月計算」は、質入れした翌月の同じ日か、同じ日の前日を1ヶ月とみなす計算方法です。

    一方で「暦月計算」とは、月末をまたぐと1ヶ月とみなす計算方法を指します。

    ここで、たとえば「3月10日」に品物を質入れに出した場合を参考に、2つの計算方法を比較してみます。

    借入からの経過年数満月計算暦月計算
    1ヶ月目4月9日3月31日
    2ヶ月目5月9日4月30日
    3ヶ月目6月9日5月31日

    このような質料計算の仕組みを理解することで、利用者は質屋を上手に利用できます。どちらの計算方法を採用しているかは、質屋に直接確認するのが確実です。

    質料を支払わなければ「質流れ」になる

    質屋で質入れした品物が、質料の未払いや質金の未返済により、質屋の所有になる状態を「質流れ」といいます。質流れになると、質置主は品物を取り戻す権利を消失します。

    そして質流れとなるまでの期限を「流質期限」といい、流質期限は質入れしてから3ヶ月と定められています。そのため質置主は、質入れした品物を手元に戻したいのであれば、3ヶ月以内に「元金+質料」を支払う必要があります。

    では、品物を取り戻したいけど3ヶ月以内にお金を用意できない場合はどうすればいいのでしょうか。そのような場合は、質料を支払えば流質期限を延長できることがほとんどです。

    そのため最低でも質料だけは用意をしておき、質屋へ忘れずに支払いましょう。

    質屋をお得に利用する3つの方法


    最後に、質屋をお得に利用する3つの方法をご紹介します。これから質屋を利用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

    複数の品物をまとめて査定に出す

    質屋だけでなく買取にもいえることで、複数の品物をまとめて査定に出してください。まとめて査定に出すことで、より高い査定額となる可能性が高いためです。

    1度に多くの品物を査定することで、質屋としては時間の短縮となりその分人件費も減らせるため、より高い査定額を引き出すことが可能となります。

    質入れしたい品物がいくつかある方は、ぜひまとめて査定に出してみましょう。

    元金を減らすことで質料も減らす

    質入れの元金を減らすことで、支払う質料を抑えることが可能です。質屋の質料は元金に対して発生するため、元金を早期に減らすことでその後に発生する質料の額を抑えられるんです。

    たとえば500,000円を借入して質料が3%だとした場合、1ヶ月目には質料を含めて515,000円を返済する必要があります。そこで、元金の半分にあたる250,000円と質料の15,000円を返済した場合、2ヶ月目は質料を含めて257,500円が返済すべき金額となり、2ヶ月目以降の質料を半額に抑えられていることがわかります。

    質料の負担を減らしたい方は、計画的に元金を返済していくのもおすすめです。

    途中から買取に変更する

    質入れした品物を取り戻さなくてもよくなった場合、買取に変更することを検討しましょう。

    質屋では一定期間が経過すると、質入れした品物は質流れとなり、質屋の所有となります。しかし、その前に自ら買取に変更することで、質流れによる不利益を避けることが可能です。

    さらに、買取の際は質入れ時に比べて高額査定になる傾向があります。そのため、品物を取り戻す予定がなくなったら、買取に切り替えることを検討してみてください。

    【まとめ】質屋の仕組みを正しく理解し賢く利用しよう

    質屋は一時的な資金調達の手段として非常に有効です。しかしながら、その利用には注意点も存在します。

    質屋を上手に活用するためには、その仕組みや質料計算、質流れのリスクなどを理解した上で、適切な計画を立てることが重要です。今回のコラムを活用し、質屋を上手に利用しましょう。

    質屋CLOAKでは、質入れ・買取ともに対応しております。名古屋エリアで「お金が必要になった」「自宅に不要なものがある」などで質屋・買取の利用をご検討されている方は、ぜひ質屋CLOAKをご利用ください。

    監修:井上 男(だん)

    金や貴金属・ブランド品をはじめ幅広いジャンルを取り扱う「質屋CLOAK」の代表。1977年7月生まれ。
    査定歴は25年以上で、年間10,000点ほどの商品を査定。長年培ってきた経験やスキル・最新相場の把握によって、お客様のご希望に寄り添った高額査定を実現中。

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