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category: 貴金属についての豆知識
最終更新日 : 2026年10月23日
投稿日 : 2026年10月23日
「金の種類とは?」「金の種類と純度の違いを知りたい」と思っていませんか?金の種類は、主に純度と色の2つの軸で分類されます。
この記事では、金の種類や純度・カラー別の特徴と刻印の見方・調べ方まで紹介していきます。また、金の種類を自分で判断できないときの確認方法まで紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。

金の種類は、主に「純度(金の含有率)」と「カラー(割金の種類や配合比率)」によって分類されます。純金はやわらかく、傷や変形が生じやすいため、用途に応じて銀や銅などを混ぜた金合金として利用されています。高純度のK24はインゴットや記念コインなどに多く使われ、K18やK14などの金合金はジュエリーの素材として広く採用されています。
また、割金の種類や割合を調整することで、イエローゴールドやピンクゴールド、ホワイトゴールドといった多彩な色合いの表現が可能です。金製品を選ぶ際は、純度だけでなくカラーや耐久性、使用目的も踏まえて判断することが大切です。
金の純度は「24分率(カラット:K)」や「千分率(‰)」で表され、含有率によって素材価値や性質が異なります。
まずは代表的な金種の純度と用途を一覧で比較し、それぞれの特徴を確認しましょう。
24金(K24)は、金含有率99.9%以上の高純度な金で、金本来の性質を重視する場合の選択肢です。ほかの金属をほとんど含まないため化学的に安定しており、濃い黄金色が特徴です。
一方、純金はやわらかく、日常使用による傷や変形には注意が必要になります。そのため、インゴットや記念コイン、金箔などに利用されるほか、純金製のジュエリーにも使用されています。K24を資産として購入する際は、純度だけでなく売買価格差や手数料も確認しましょう。
22金(K22)は、金含有率が約91.7%の高品位な金合金で、純金に近い色合いが特徴です。少量の割金を加えることで、純金の色合いを保ちながら硬度などの性質を調整できます。インドや中東などでは伝統的なジュエリーにも用いられ、華やかな装飾品の素材として親しまれています。
ただし、K18などと比較するとやわらかい場合もあり、薄いリングや繊細な装飾品は取り扱いに注意が必要です。金本来の濃厚な輝きを楽しみながら、ジュエリーとして身につけたい方に向いています。
18金(K18)は、金含有率75.0%の金合金で、ジュエリーに広く使われている素材です。残りの25%に銀や銅、パラジウムなどの割金を配合することで、色合いや硬度、加工性を調整できます。指輪やネックレス、ブレスレット、高級時計のケースなど、さまざまな製品に使用されています。
比較的変色しにくいものの、割金の種類によっては金属アレルギーや表面の変色に注意が必要です。金の含有率と日常使いのしやすさを両立したい方にとって、有力な選択肢といえるでしょう。
14金(K14)は、金含有率が約58.3%の金合金で、ジュエリーや実用品に幅広く利用されています。K18よりも金以外の金属の割合が高く、割金の配合や加工方法によって硬度や強度を調整できる素材です。欧米のジュエリーやハワイアンジュエリーのほか、万年筆のペン先などにも使用されます。
また、同じ重量のK18製品と比較すると金含有量が少なく、素材価格を抑えやすい点も特徴です。ただし、硬度や耐久性は純度だけで決まるものではないため、価格と実用性のバランスを考えて選ぶことが大切です。
10金(K10)は、金含有率が約41.7%の金合金で、比較的手頃な価格帯のジュエリーにも使われています。銀や銅などの割金を多く含むため、その配合によって色合いや硬度などの性質が変わります。ファッションリングやネックレス、ピアスなど、日常の装いに取り入れやすいアクセサリーに使用されていることが多いです。
一方、金以外の金属の比率が高いため、使用環境によっては変色や金属アレルギーに注意が必要です。購入価格を抑えながら本物の金を含むアクセサリーを楽しみたい方に適しています。
金には主要な金種以外にも、K20やK9、K8など、さまざまな純度区分があります。これらは国や地域の文化、製造時代、製品の用途などに応じて使用されてきました。K20は金含有率約83.3%、K9は37.5%で、イギリスのジュエリーなどにもK9が用いられています。
一般的なK18やK14とは流通量が異なりますが、金を含む製品であれば含有量に応じた素材価値があります。見慣れない刻印がある場合も、純度と重量を確認することで、おおよその価値を把握することが可能です。
カラーゴールドは、割金の種類や配合比率によってイエローやピンク、ホワイトなどの色合いを表現した金合金です。
代表的なカラーの特徴や割金の違いを比較し、好みや使用目的に合った素材を選びましょう。
イエローゴールドは、金本来の黄色みを生かした、華やかで温かみのあるカラーゴールドです。一般的には金に銀と銅を加え、その比率を調整することで黄金色を表現します。リングやネックレス、ブレスレットなど幅広いジュエリーに使われ、クラシカルなデザインから現代的な装いまで合わせやすい素材です。
比較的変色しにくいものの、汗や化粧品などの影響で表面にくすみが生じる場合があります。金らしい輝きを重視する方に適した、定番のカラーゴールドといえるでしょう。
ピンクゴールドは、赤みを帯びた柔らかな色合いが特徴のカラーゴールドです。金に銅を比較的多く配合し、銀などを加えて色調や性質を調整することでピンク色を表現します。
肌になじみやすい印象があり、リングやネックレスなどさまざまなジュエリーに採用されているのです。銅の割合が高い場合は硬さが増すことがある一方、汗や化粧品などの影響で変色が起こる場合もあります。優しい色合いを楽しみたい方に向いていますが、長く使うためには定期的なお手入れが大切です。
ホワイトゴールドは、白色系の輝きを持つ金合金で、プラチナとは異なる素材です。金にパラジウムなどを配合して白色系の地金を作り、製品によっては表面にロジウムメッキを施して仕上げます。指輪やネックレスなどに使用され、ダイヤモンドなどの宝石とも合わせやすいことが特徴です。
長く使用しているうちにメッキが摩耗すると、地金本来の色が見える場合がありますが、製品の状態によっては再メッキで外観を整えられます。落ち着いた白色系のジュエリーを選びたい方に適しており、購入時には割金の種類やメッキの有無も確認しましょう。
カラーゴールドには、定番の3色以外にもグリーンゴールドなどの種類があります。グリーンゴールドは銀の配合比率を高めることで、青みを帯びた淡い黄色系の色合いを表現した金合金です。また、ブラックゴールドと呼ばれる製品には、黒色系の表面加工などによって独特の外観を持たせたものもあります。
こうした製品は一般的なカラーゴールドと製法や耐久性が異なる場合があるため、購入時には地金と表面加工の違いを確認することが大切です。個性的なデザインを楽しみたい方は、色合いだけでなく素材構成やお手入れ方法も比較しましょう。

金合金と金メッキ・金張りは、金が使われている部分や構造が異なる素材です。
見た目が似ていても金の含有量や耐久性、買取時の評価が変わるため、それぞれの違いを確認しましょう。
純金にほかの金属を混ぜる主な理由は、用途に適した強度や硬度、色合いを持つ金合金を作るためです。純金は比較的やわらかく、ジュエリーの形状によっては日常の衝撃や摩擦で傷や変形が生じやすい性質があります。銀や銅、パラジウムなどを配合することで、加工性や耐久性の調整が可能です。
また、割金の種類や配合比率を変えることで、イエローゴールドやピンクゴールドなどの色彩も表現できます。金合金は、金の美しさを生かしながら、製品の用途に合わせた性質を持たせるための素材です。
金メッキ(GP:Gold Plated)は、母材の表面に金または金合金の薄い層を形成する加工で、金合金とは構造が異なります。金合金は素材自体に金を含むのに対し、金メッキ製品は真鍮や銀などの表面に金の層が施されています。
メッキの厚さは製法や製品によって異なり、使用中の摩擦によって金層が摩耗すると下地が見える場合があるのです。また、一般的な薄い金メッキ製品は金の含有量が少ないため、地金としての買取価値がつきにくい傾向があります。手頃な価格で金色の装飾を楽しめる一方、金合金との素材価値の違いを理解しておくことが大切です。
金張り(GF:Gold Filled)は、母材の表面に金合金の層を張り合わせた素材で、内部まで金合金で構成された製品とは異なります。一般社団法人日本ジュエリー協会の表示規定では、GFは張り合わせた金合金の質量比が20分の1以上の素材とされています。一般的な薄い金メッキより厚い金合金層を持つため、摩耗に強い場合がありますが、使用状況によっては表面が劣化することもあるのです。
また、内部には真鍮などの母材が使われているため、製品全体の重量を金合金として評価することはできません。購入や売却の際は、金張りと金合金の構造や含有金量の違いを確認しましょう。
金製品の純度やカラーを調べる際は、本体や留め具などに刻まれた表示が重要な手掛かりになります。
K表示や千分率、カラーを示す記号の意味を確認し、手元の製品の種類を調べる際に役立てましょう。
K24・K18・K14などの刻印は、金の純度を24分率で表す表示方法です。24を基準に金の含有割合を示しており、K24は99.9%以上の純金、K18は75.0%、K14は約58.3%の金含有率に相当します。日本では数字の前にKを置く表記が一般的ですが、海外製品には18Kのように数字の後ろにKを置く刻印もあります。
ただし、Kの位置だけで品質を判断することはできず、刻印があっても実際の材質が表示と異なることがある点には注意が必要です。刻印は金種を調べる基本情報として役立ちますが、不安がある場合は専門店で確認しましょう。
999・750・585などの数字は、金の含有率を千分率で示す品位表示です。一般的に999はK24、750はK18、585はK14に相当し、日本のJIS規格ではK10に対応する品位として416が定められています。一方、国際規格のISOではK10相当の品位区分に417が用いられており、規格によって表示が異なる場合があるため注意しましょう。
また、日本の造幣局では、所定の検査に合格した貴金属製品に品位証明記号を打刻する制度を設けています。千分率の数字や公的な証明記号を確認することで、製品の金含有率を把握する手掛かりが得られます。
WG・PG・YGなどの刻印は、金合金のカラーを示す記号です。WGはホワイトゴールド、PGはピンクゴールド、YGはイエローゴールドを意味し、純度表示と組み合わせて使用されます。たとえばK18WGは18金のホワイトゴールド、K18PGは18金のピンクゴールド、K18YGは18金のイエローゴールドを示す表示です。
ただし、これらの記号は割金の詳しい配合比率まで示すものではなく、刻印だけでメッキの有無や実際の材質を確定することもできません。製品の素材を正しく知るためには、純度とカラーの刻印を合わせて確認し、必要に応じて専門的な検査を受けることが重要です。

金製品は刻印や外観だけで種類を判断できない場合があるため、複数の情報を組み合わせて確認することが重要です。
自分で確認できることと専門的な検査が必要になる場合を整理し、それぞれの方法の特徴と限界を理解しておきましょう。
刻印がない金製品でも、本物の金や金合金であるケースはあります。古いジュエリーやアンティーク製品、サイズ直しをおこなった指輪などでは、刻印が見当たらなかったり、摩耗によって読み取りにくくなったりすることがあるためです。自分で確認する場合は、刻印の有無を調べたうえで、表面のメッキの剥がれや磁石への反応などを観察するとよいでしょう。
ただし、金以外にも磁石に反応しにくい金属があるため、磁石につかないことだけで本物の金と判断することはできません。刻印が確認できない場合は無理に削ったり薬品を使用したりせず、専門店に相談することをおすすめします。
金製品の真贋を色や重さ、手触りだけで判断することは困難です。金合金の色合いは割金の種類や配合比率によって変化し、金メッキ製品でも本物の金に似た外観を再現できるためです。
たとえば、タングステンは金と密度が近く、内部に使用された場合には重量感だけで違いを見分けにくいことがあります。また、照明や表面加工の違いによって色の見え方が変わるため、見た目だけで正確な純度を特定することはできません。金の種類を調べる際は感覚的な判断を過信せず、刻印や専門的な検査結果を参考にしましょう。
金の純度や材質を調べる専門的な検査方法には、比重測定や試金石、蛍光X線分析などがあります。比重測定は金属の密度を調べる方法ですが、中空構造の製品や異なる素材を組み合わせた製品では、正確に判定できない場合があります。試金石を用いた検査では金属をこすり取る工程があり、製品表面に傷がつく可能性があるため注意が必要です。
また、蛍光X線分析は一般に非破壊で金属元素を測定できる一方、主に表面付近を分析するため、厚いメッキや内部に異素材がある製品では正確な全体組成を判断できないことがあります。それぞれの検査には特徴と限界があるため、専門家に製品の構造や状態に応じた方法で確認してもらうことが大切です。
金製品の素材価値は、主に金の純度と金部分の重量によって決まり、実際の買取価格には相場や店舗の査定基準などが影響します。
純度やカラー、製品状態と査定額の関係を理解し、売却時に確認すべきポイントを押さえておきましょう。
金製品の素材価値を考える際に重要なのは、金の純度と金部分の重量です。金の含有率が異なれば、同じ重さの製品でも含まれる純金の量が変わります。たとえば10gの製品であれば、K24は約9.99g以上、K18は7.5g、K10は約4.17gの金を含む計算になります。
実際の買取では、店舗が設定する品位別買取単価と査定対象となる金部分の重量を基に、手数料や付属素材などを考慮して金額が決定されます。手元の金製品の純度と重量を把握しておくことが、査定額を比較するうえで役立ちます。金部分の重量と品位別買取単価による基本的な計算は、次のとおりです。
仮にK18の買取単価を1g当たり10,000円、査定対象となる金部分の重量を10gとした場合、単純計算では100,000円です。ただし、この単価は計算方法を示すための仮定であり、実際の金相場や買取価格を示すものではありません。最終的な査定額は、店舗の買取基準や手数料などによって異なります。
金製品の価値は、カラーや見た目の状態だけで判断できるものではありません。地金としての素材価値は主に金の含有量によって決まるため、イエローゴールドやピンクゴールドなどの色の違いだけでは価値を確定できません。切れたネックレスや変形したリングでも、残っている金の純度と重量に応じた素材価値があります。
ただし、破損によって金の一部が失われている場合や、宝石・異素材が含まれる場合には、査定対象となる重量や評価額が変わることがあります。古い製品や壊れたアクセサリーでも、状態だけで価値がないと判断せず、専門店で確認してもらうことが大切です。
金を売却する際は、公表されている地金価格と実際の買取査定額が異なることを理解しておきましょう。貴金属事業者が公表する店頭小売価格と店頭買取価格は異なり、ジュエリーの買取では店舗ごとの単価や手数料なども関係するためです。
また、宝石や装飾部品が含まれる製品は、総重量すべてを金として評価するとは限りません。査定時には、適用される買取単価や手数料の有無を確認することが重要です。複数店舗を比較する場合も、表示された相場だけでなく、最終的な受取額と査定内容を確認しましょう。
手元の金製品の種類や価値が分からない場合は、質屋CLOAKに相談することも選択肢の一つです。質屋CLOAKは愛知県内で店舗を展開しており、金やプラチナなどの貴金属を対象に、買取や質預かりのサービスを提供しています。店頭で査定を受けられるため、刻印が読み取れない品物や壊れたアクセサリーについても、取り扱いの可否や査定方法を相談できます。
また、売却して現金を受け取る「買取」のほか、品物を担保にして融資を受ける「質預かり」を選ぶことが可能です。品物を売るか手元に残すか迷っている場合は、査定額や質預かりの条件を確認したうえで、ご自身の状況に合う方法を検討しましょう。
金製品の種類を知るには、まず純度とカラーの刻印を確認し、それぞれの特徴を理解することが大切です。K24は純度が高く、K18やK14、K10などは割金の配合によって色合いや硬度などの性質を調整した金合金で、用途や素材価値が異なります。また、YG・PG・WGなどのカラー表示を確認することで、ジュエリーの色の種類を知る手掛かりが得られます。
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監修:井上 男(だん)
金や貴金属・ブランド品をはじめ幅広いジャンルを取り扱う「質屋CLOAK」の代表。1977年7月生まれ。
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