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category: 貴金属についての豆知識
 最終更新日 : 2025年03月31日 
 投稿日 : 2024年09月24日

 現在プラチナを保有している方や購入・投資をご検討中の方は、今後どのように価値が変動するのか気になっているのではないでしょうか。プラチナの価値変動をあらかじめ推測しておけば、価値が高いときに売却しやすくなるため、利益を得やすくなります。
そこでこの記事では、プラチナの価格動向や価値が変動する要因を徹底解説しています。記事の後半では2000年から現在までのプラチナの価格変動についても解説しているので、プラチナの売却を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

 そもそもプラチナは、金よりも価格が低いです。田中貴金属工業の2024年9月18日9時30分公表の情報によると、プラチナの店頭小売価格が5,024円なのに対し、金は12,958円となっており、金の2分の1以下しかありません。プラチナが金よりも価値が低い理由には、以下の2つがあります。
それぞれの理由について詳しく解説していきます。
プラチナは、金と比較して需要が不安定です。金は、投資商品や宝飾品などさまざまな活用方法があります。
しかし、プラチナは医療機器産業や自動車産業など工業品に使用する場合が多く、産業の状況次第によっては需要がなくなる可能性も否定できません。需要の不安定さは、金属の価値に大きな影響を及ぼします。
プラチナの用途は60%程度が工業品で、宝飾品は30%程度といわれています。、工業用途が過半数を占めることから、経済状況の悪化による影響を受けやすいのが特徴です。
また生産国が限られており流通量が少ないので、金のように安全資産として利用されることはありません。
一方で金は宝飾品が50%、投資が25%、産業目的が10%で、経済状況の悪化によって大きな影響を受けにくいです。それぞれ用途が異なっているので、経済状況の影響の受けやすさに大きな違いがあります。
金とプラチナの価値の違いについて詳しく知りたい方は、下記のコラムを参考にしてください。
2024年9月20日現在、プラチナの価格は1g5,046円です。以下のグラフでは、2010年以降の価格変動についてまとめています。

グラフからもわかるように、2010年代は一度価格が落ち込んだタイミングがあるものの、2020年以降は緩やかに上昇傾向にあり、以前の水準を取り戻しつつあります。

 ここでは、プラチナの価格の今後について紹介します。さらに高い価格で売却するためにも、今後のプラチナの価格を予測してみましょう。
プラチナの価値の短期的・長期的予測として、以下の2つに分けて紹介します。
それぞれを参考に、今後のプラチナの価格を予想するために活用してください。
プラチナは、新型コロナウイルス感染拡大抑制の理由から短期的には価値が上がる可能性が高いです。2020年度に新型コロナウイルスの感染が拡大し、世界各国の経済状況に大きな影響を与えました。
しかし、2024年現在では新型コロナウイルスの感染拡大状況が収まっているため、経済状況も回復傾向にあります。今後自動車の生産台数が増加していけば、その分部品に活用しているプラチナの需要が高まり、価格が上がる可能性が高いでしょう。
長期的なプラチナの需要は、燃料電池自動車普及の有無や代替物質の誕生など不明瞭な部分が多く、確実に需要が高まるとは言い切れません。燃料電池自動車が普及するのであれば、プラチナの需要が高まります。
ただ、想定よりも電池自動車が普及しなかったり代替物質が誕生したりすれば、需要が低下する可能性は高いです。長期的な価値は不明瞭であるため、長期的な運用には慎重になったほうが良いといえます。
今後プラチナの価値はなくならない可能性が高いです。工業産業での需要がなくなったとしても、宝飾産業で活用できるため、価値がゼロになる可能性は低いといえるでしょう。
プラチナの価値について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

 プラチナは、以下の3つの要因から価格が変動する可能性があります。
それぞれの要因を一つずつ解説していきます。
プラチナは自動車産業の部品として使用されることが多いため、自動車生産台数が増える時期になると需要が高まっていくでしょう。
しかし、経済状況の悪化や閑散期などの理由で自動車の製造がしなくなると、プラチナの需要が低くなってしまいます。
実は、プラチナの算出の約6割は南アフリカです。そのため、南アフリカで有事が発生してしまうと、プラチナの産出や海外への輸出に制限がかかってしまい、価格が大きく低下する可能性があります。
プラチナの価格は、主要消費国の経済状況によって大きく異なります。例えば、日本やヨーロッパ、アメリカなどは自動車産業が盛んであるため、プラチナの需要が高いです。
日本やヨーロッパ、アメリカの経済状況を加味して、プラチナの価格がどのように変動するのかを予測しましょう。

 今後プラチナの価値がどのような変動をするのか、過去のデータも参考にしましょう。ここでは、2000年〜現在までのプラチナの価格変動情報を以下の2つの項目に分けて紹介します。
それぞれ解説します。
2000年代にはヨーロッパを中心にディーゼル車が普及していき、プラチナの価格が上昇する時期があったため、価値も上昇傾向にありました。実際に2000年には、プラチナの価格が1gあたり最高2,324円になったことがあります。
その後さらに価格が上昇していき、2008年には1gあたり7,859円を記録しています。しかし、2008年9月にリーマンショックが発生したことで、プラチナの相場が1gあたり2,000円まで減少してしまいました。
リーマンショックが原因で下降傾向にあったプラチナの価格は、2020年以降は緩やかに高騰しつつあります。2020年に1gあたり最高価格が3,684円だったのに、2021年には4,481円、2022年には4,774円と日々上昇しているためです。
では、なぜ2020年以降にプラチナの価格が高騰しているのでしょうか。プラチナの価格が高騰している要因には、以下の3つがあります。
今後の価値変動を見極めるためにも、過去の実例を参考にしてください。
2020年度に世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が始まったことによって、プラチナの価値が低迷していました。
しかし、さまざまな国で金融緩和政策が実施され、自動車の生産台数も徐々に増加した結果、プラチナの価値が年々高まってきています。
パラジウム価格の高騰が要因の可能性が高いです。パラジウムとは、ロシアや南アフリカなどで産出される希少性の高いレアメタルです。今までガソリン車の排気ガス部分の部品には、パラジウムが使用されていました。
しかし、パラジウム価格の高騰によって代替物品として使用されることになり、プラチナの需要が高まってきています。
プラチナ価格の高騰は、脱炭素の推進が大きな影響を及ぼしています。プラチナは水素技術に必要な物品であるため、脱炭素の推進をした結果、プラチナへの期待が高まって価格が徐々に高まっています。
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この記事では、最近のプラチナの価格動向や価格が変動する要因について解説しました。プラチナは2020年以降、落ち込んだ経済の回復と金融緩和や世界的な脱炭素の推進などの理由によって価格が徐々に高まってきています。
また、プラチナの価格は需要と供給や主要産出国の情勢などに左右されます。この記事を参考に、今までプラチナがどのように価格変動を繰り返してきたのかを理解し、いつプラチナを売却すべきか今後の動向を注視していきましょう。
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監修:井上 男(だん)
 金や貴金属・ブランド品をはじめ幅広いジャンルを取り扱う「質屋CLOAK」の代表。1977年7月生まれ。
 査定歴は25年以上で、年間10,000点ほどの商品を査定。長年培ってきた経験やスキル・最新相場の把握によって、お客様のご希望に寄り添った高額査定を実現中。

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