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  • 質屋と買取店の違いとは?使い分け方や査定価格の差について解説


    category: 質屋について

    最終更新日 : 2024年10月12日
    投稿日 : 2023年07月19日


    ブランド品や高級時計を現金化したいとき、質屋や買取店の利用を検討している方は多いのではないでしょうか。これらは一見似ているように見えますが、実際には大きな違いが存在します。

    そこでこの記事では、「質屋と買取店の違い」に焦点を当てて詳しく説明していきます。それぞれの特性を理解することで、あなたのニーズに合わせた最適な方法を選択することが可能です。

    これから質屋や買取店を利用したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

    そもそも「質屋」と「買取店」とは?


    そもそも、質屋や買取店とはなんでしょうか。まずは、それぞれがどのような仕組みなのかを簡単に説明します。

    「質屋」の仕組み

    質屋とは、質契約に基づいて品物を預かり、預かった品物の担保としてお金を貸す「金融機関」です。

    質屋でお金を借りるには、まず質屋に品物を預けます。質屋は、預かった品物を査定し、価値に応じた金額を貸し出します。借りたお金は、質料(質屋における利息のことを質料と呼びます)とともに一定期間内に返済しなければなりません。

    返済期限内に返済をすれば、質屋に預けた品物は返却され、返済できなかった場合は質屋が品物を「質流れ」として処分することが可能です。この一連のサービスのことを、いわゆる「質預かり」といいます。

    また、質屋では持ち込んだ品物をそのまま買い取ってもらうことも可能です。

    「買取店」の仕組み

    買取店とは、ブランド品や腕時計などの不用品を買い取る専門店です。

    買取店で買い取ってもらうためには、まず買取店に不用品を持ち込みます。買取店は、持ち込まれた不用品を査定し、価値に応じた金額を持ち込み主に支払うというシンプルな流れです。

    そのため、買取店で買い取ってもらうとその場で現金を受け取れます。なお、買取店は「古物営業許可」のみを得ているため、質屋と同じ質預かりをおこなうことはできません。

    また、質屋や買取店がおこなうのは「鑑定」ではなく「査定」です。鑑定は、シャネルやエルメスといった「ブランドホルダー」のみしかおこなえないからです。この記事では、査定と表現しています。

    「質屋」と「買取店」の違いとは?

    では、質屋と買取店にはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、以下3つの違いについて解説します。

    1. 取引の流れの違い
    2. 提示される査定価格の種類の違い
    3. 査定の手軽さの違い

    取引の流れの違い

    まずは、それぞれの取引の流れについて解説していきます。

    「質屋」での取引の流れ

    質屋での質預かりは、以下のような流れで進みます。

    1.質へ持ち込みまず始めに、査定して欲しい品物を質屋に持ち込みます。
    大切な品物でも、一時的に質屋へ預けることになるので、その点を理解しておく必要があります。
    2.品物の査定質屋の店員が、持ち込まれた品物の価値を査定します。
    価値は、その品物の種類や状態・需要などによって決まります。
    3.契約品物の価値に基づいて、お金を借りる金額が決定され、金額について同意したら、質入れ契約を結びます。
    4.査定金額の受け取り質入れ契約が成立したら、その場で現金を受け取れます。お金を受け取った方は、質置主となります。
    5.質置主から質屋へ借入金の返済返済期限(通常は3か月間)内に元金と質料を全額返済すれば、預けた品物を取り戻せます。
    返済期限を過ぎても、延長料を支払えば返済期限を延長することも可能です。

    なお、質置主が質屋への借入金返済期限内に借りた金額を返済しない場合、質屋は法律に基づき、預かった品物を公売にかけることが可能です。

    上記の流れは一般的なもので、質屋によっては異なる場合があります。そのため、質屋を利用する前に必ず各店舗のルールや制度を確認してください。

    「買取店」の取引の流れ

    買取店では、以下のような流れで取引が進みます。ここでは、店舗に品物を持ち込んだ場合の流れをご紹介します。

    1.持ち込み質屋同様に、売りたい品物を買取店に持ち込みます。
    2.査定買取店の店員が持ち込まれた品物の価値を査定します。価値は、その品物の種類、状態、需要、流通量などによって決まります。
    3.価格提示品物の価値に基づいて、店側が提示する買取価格が決まります。
    査定価格に納得できれば次のステップに進みます。納得できない場合は、取引を中止することも可能です。
    4.契約価格について合意したら、買取契約を結びます。
    5.金額の受け取り買取契約が成立したら、その場で現金を受け取れます。または指定の口座に振り込まれることもあります。
    6.品物の取引完了契約が終わったら、その品物は店の所有となります。
    売却後に品物を戻してもらうことは基本的にはできません。

    買取店によっては流れが異なる場合があるので、利用する前に必ず各店舗のルールや制度を確認してください。

    また、質屋でおこなわれる買取も、買取店でおこなわれる買取と同じ流れで取引が進みます。

    提示される査定価格の種類の違い

    質屋と買取店で提示される査定価格には違いがあります。ここでは、それぞれどのような査定価格の種類があるのかを詳しく説明します。

    「質屋」で提示される査定価格

    質屋で提示される査定価格には、以下の2種類があります。

    • 質入れ査定価格
    • 買取査定価格

    質入れ査定価格は、買取査定価格と比較して安くなる傾向があります。なぜかというと、質入れの仕組みに関係しています。

    質入れは、質置主と呼ばれる品物の持ち込み主にお金が貸し出されるサービスです。そのため、お金が返金されない可能性も。そして、お金が返金されない場合は「流質」という状態となり、質屋に品物の所有権が移ることとなります。

    そして質屋は品物をその他の場所へ売ることで金額を回収しますが、大抵の場合質預かりのタイミングと比較して商品相場が下がっている可能性が高いです。
    よって、質屋としてもできるだけ損するリスクを下げるために、本来の買取査定価格と比べて質入れ査定価格が低く設定されているというわけです。

    質預かりによって貸し出されたお金の返済期限は3ヶ月とされているため、質入れ査定価格は大抵の場合3ヶ月後の予測される商品相場を参考に決定されています。

    「買取店」で提示される査定金額

    一方で、買取店で提示される査定価格は、「買取査定価格」のみです。

    買取店の場合は、質預かりという仕組みがなく持ち込まれた品物を返却する必要もありません。そのため、品物を持ち込んだ方は買取店より提示された買取査定価格分の金額をその場で受け取ることが可能です。

    査定の手軽さの違い

    質屋と買取店では、査定の手軽さに差があります。結論、買取店のほうが査定は手軽におこなえます。

    質屋の場合、必要な手続きがあるため必ず店舗に出向く必要があるためです。一方で、買取店はオンライン査定や宅配買取など査定の方法も幅が広くなっています。
    ただし、どちらの方法も即時査定が可能なため、査定されてからの時間に変わりはありません。

    「質屋」と「買取店」の査定価格に差はある?


    質屋と買取店の査定価格は、質屋で質預かりを利用したのであれば、前述の理由から買取店での査定価格より質入れ査定価格のほうが低くなります。

    一方で、質屋と買取店のどちらも買取を利用した場合は、査定価格に差は見られません。ただし、査定がおこなわれる店舗によっては査定価格に差が生じます。それはなぜでしょうか。

    店舗によって差が生じる理由には、以下の3つが関係しています。

    1. どの業者専門オークションを参考にして持ち込まれた品物の査定価格を決定するか
    2. 持ち込まれた品物を査定する査定士が最新相場を把握しているか
    3. お店が高価買取を運営方針としているか

    たとえば、質屋や買取店は、品物を買い取るために「業者専門オークション」を参考にしていることがあります。業者専門オークションとは、業者が商品の仕入れや売却をおこなっている場のことです。

    質屋や買取店は、業者専門オークションでの相場を参考に買い取りができれば、最終手段としてそこに出品できれば損をすることはないため、査定価格の参考にされることが多くなっています。

    そして、業者専門オークションにはさまざまな市場が存在し、市場ごとに相場が異なっているため、参考にするオークション次第で査定価格が変化するというわけです。

    以上のように、質屋での買取と買取店の査定価格にはほとんど差がないものの、お店ごとでは査定価格に差が生じるため、いくつかのお店を比較されることをおすすめします。

    「質屋」と「買取店」はどうやって使い分ける?

    ここまでは、質屋と買取店の特徴についてそれぞれ解説してきました。最後に、質屋と買取店をどのように使い分けるのかを説明します。

    それぞれの利用がおすすめな人について、順にみていきましょう。

    「質屋」の利用がおすすめな人

    質屋は、「品物は手放したくないがお金を調達したい人」におすすめです。

    質屋はあくまで担保として品物を預かるため、返済が完了すれば元の品物を取り戻せます。したがって、家族から受け継いだ宝石や記念の品など、これからも手放したくはないが一時的に資金が必要な場合、質屋が適しています。

    「買取店」の利用がおすすめな人

    一方、買取店は「品物が不要かつお金を調達したい人」におすすめです。

    自宅で不要な品物が増えてきた、集めていたコレクションを処分したい、不用品を現金化して新しいものを購入したいといった場合には、買取店が最適な選択となるでしょう。

    まとめ

    質屋と買取店の違いについて、ご理解いただけたでしょうか。

    質屋は、一時的な資金調達が必要な場合に、買取店は、その場で現金化したい場合や不要なものを手放したい場合にそれぞれ利用すると良いです。自身の目的や状況によって使い分けるようにしてください。

    質屋CLOAKでは、質預かり・買取ともに対応しております。名古屋エリアで「お金が必要になった」「自宅に不要なものがある」などで質屋・買取の利用をご検討されている方は、ぜひ質屋CLOAKをご利用ください。

    監修:井上 男(だん)

    金や貴金属・ブランド品をはじめ幅広いジャンルを取り扱う「質屋CLOAK」の代表。1977年7月生まれ。
    査定歴は25年以上で、年間10,000点ほどの商品を査定。長年培ってきた経験やスキル・最新相場の把握によって、お客様のご希望に寄り添った高額査定を実現中。

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