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category: 質屋についての豆知識
最終更新日 : 2025年04月03日
投稿日 : 2025年03月26日

大切にしてきた品物や不要になった品物を買い取ってもらおうと質屋に持ち込んだにも関わらず、質入れや買取を断られてしまった経験はありませんか。
質屋は、さまざまな理由から品物の質入れや買取を断ることがあります。それは、単に品物の価値がないという理由ではありません。
この記事では、質屋で断られる具体的な理由と、その際の対処法、そして事前に知っておくべき対策について詳しく解説します。質屋をより賢く利用するために、ぜひ参考にしてください。

質屋で質入れや買取を断られる理由は、主に以下の5つです。
一つずつ解説していきます。
質屋が質入れや買取を断る理由のなかでも特に多いのが、持ち込まれた品物が偽物の場合です。ブランド品や貴金属を中心に、精巧な偽物が出回っている現代において、質屋は専門的な知識と査定眼で真贋を見極めています。
長年の経験を持つ査定士は、素材の質感、刻印、縫製、付属品など、細部にわたって本物と偽物の違いを見抜きます。もし偽物と判断された場合、当然ながら質入れや買取は拒否されます。
質屋は、偽物の流通を助長するような行為は一切おこないません。偽物を誤って買い取ってしまうことは、質屋にとって大きな損失であり信用問題にも関わるため、真贋の見極めは非常に慎重におこなわれます。
質屋に持ち込む品物について、お客様自身も本物かどうか確信が持てない品物もあるでしょう。
たとえば、フリマサイトやオークションで購入したもので、正規品である証明がない場合などが考えられます。質屋では、確かな査定によって真贋を見極めます。しかし、少しでも偽物の疑いがある場合や、判断が難しい品物は、トラブルを避けるために質入れや買取を断るケースが多いです。
質屋は査定に絶対の自信がない限り、リスクを冒してまで取引をおこないません。お客様が「本物だと思う」と主張しても、専門家の目から見て疑わしい場合は、取引を見送る判断をします。
品物の状態は、質入れや買取の可否を大きく左右する要因の一つです。特に以下のものは再販価値が低くなるため、質屋で断られる場合があります。
特に、ブランド品の場合は、外観の美しさが価値に大きく影響します。バッグの角擦れや革のひび割れ、金具の変色などは減額対象で、著しい損傷がある場合は買取自体が難しくなりやすいです。
時計の場合は、ガラスの傷やベルトの劣化、動作不良などが問題となります。特に買取の場合は買い取った品物を再販することを前提としているため、状態の悪いものは売れ残るリスクが高く、特に高級時計でない場合は結果的に断らざるを得なくなっています。
質屋は、金・プラチナなどの貴金属、ブランド品、時計、宝石などを主な取り扱い品目とします。これらの品物は、市場での価値が安定しており、換金性も高いです。質屋のビジネスモデルにあった商品といえます。
これらの品目に該当しないものや、専門外の品物(例えば、家電製品や家具、衣類、書籍、骨董品など)は、質入れや買取の対象外となる場合があります。質屋は、それぞれの品物に対する専門知識や販売ルートを持っているため、専門外の品物を無理に扱うことはありません。
もし、これらの品物を売りたい場合は、それぞれの専門業者(家電量販店、リサイクルショップ、古書店など)に相談するのが適切です。
質屋には預かった品物を担保にお金を貸し付ける質入れと、品物を買い取って再販する買取があります。どちらの場合も、品物の価値が低いと質入れできる金額が少なかったり、買取価格がつかなかったりするため、断られがちです。
質屋は、運営コスト(人件費、店舗賃料、保管費用など)がかかるため、あまりにも安価な品物では、これらのコストを回収することができません。また、少額の融資に対して管理の手間がかかるため、一定の価値がない品物は敬遠傾向にあります。
質屋は、盗品が持ち込まれるリスクを常に考慮しなければなりません。古物営業法に基づき質入れや買取の際には、お客様の身分証明書の提示を義務付けており、取引の記録を一定期間保管しています。
明らかに不自然な状況で持ち込まれた場合や、お客様の言動に不審な点が見られるなら、質屋は警察に連絡する義務があり質入れや買取を拒否します。警察との連携を強化して、盗品の流通を防ぐ取り組みをおこなっているのです。
質屋が品物を断る際、お客様とのトラブルを避けるため、「偽物です」とはっきり伝えることはほとんどありません。そもそも、ブランドホルダーや制作元でない質屋が、偽物と判断する権利を有していないのです。
そのため、査定の誤りやお客様との感情的な対立を防ぐべく、遠回しな表現で断ることが一般的です。たとえば、「今回はお値段をつけることができません」「申し訳ございませんが、お取り扱いできない商品です」といった言い方をするケースがあります。
これは、お客様への配慮であると同時に、質屋自身のリスクヘッジです。もし、お客様が「本物だ」と強く主張する場合、質屋は断定的な言葉を使います。問題に発展する可能性も、質屋は考慮しているのです。
質屋で品物の質入れや買取を断られてしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。諦めてしまう前に、以下2つの対処法を試してみてください。
もし質屋で断られた品物が、ご自身でも偽物の可能性があると感じているなら、ほかの質屋や買取店に持ち込むのは避けましょう。偽物を故意に売ると、法的責任を問われます。
ほかの店舗でも偽物と判断される可能性が高く、無駄な労力となるため止めましょう。
質屋で取り扱いのない品物や、価値が低いと判断された品物でも、リサイクルショップであれば買い取ってくれる可能性があります。
リサイクルショップは、幅広いジャンルの商品を扱っています。特に、家電製品や家具、衣類などは、リサイクルショップの方が得意とする分野のため、持ち込んでみましょう。

事前に準備をしておくことで、質屋で質入れや買取を断られる可能性を低くすることができます。具体的な対策として以下の3点を解説します。
それぞれ実践してください。
質屋に持ち込む前に、品物の状態をできる限り良好にしておくことが大切です。
上記の対策で査定額が上がりやすくなり、質入れや買取を断られるリスクを減らせます。特に、ブランド品の場合は、見た目の印象が査定に大きく影響するため、丁寧に手入れをしてから持ち込みましょう。
質屋は、主に本物のブランド品や貴金属などを専門的に扱っています。これらの品物以外を持ち込んでも、質入れや買取を断られる可能性は高いです。
もし、ブランド品や貴金属や時計以外のものを売りたい場合は、ほかの専門業者に相談しましょう。
質屋によって、得意とする品物や強化買取している品物が異なります。事前に質屋のウェブサイトなどで、どのような品物を取り扱っているかを確認しましょう。
気になる品物がある場合は、事前に電話で問い合わせるのも有効な手段です。

質屋を選ぶ際には、信頼できる店舗を選ぶのが非常に重要です。信頼できる質屋を利用するためにも、以下の3点を意識してみてください。
一つずつ見ていきましょう。
信頼できる質屋を選ぶポイントの一つとして、査定が丁寧かどうかを確認することが挙げられます。
査定の根拠をしっかりと説明してくれるか、質問に丁寧に答えてくれるかなどを確認しましょう。なお、複数の質屋で見積もりを取ることで、適正な価格を知ることができます。
質入れの場合、預けた品物は質屋で保管されます。保管状況が悪いと、品物が劣化してしまいかねません。
信頼できる質屋は、品物の保管にも細心の注意を払っています。店舗が清潔に保たれているか、品物が丁寧に扱われているかを確認しましょう。
長年の営業実績がある質屋は、豊富な経験と確かな査定力を持っていると考えられます。実績のある質屋を選ぶことも、安心して取引するための重要な要素です。
口コミや評判なども参考にして、質屋を選びましょう。
質屋で質入れや買取を断られる理由はさまざまです。事前にその理由を知れば、スムーズな取引に繋げられます。
持ち込む品物の状態を整え、信頼できる質屋を選ぶことが、断られないための重要なポイントです。本記事でご紹介した内容を参考に、賢く質屋を利用しましょう。
質屋CLOAKでは、金関連商品の質入れ・買取ともに対応しております。名古屋エリアで「お金が必要になった」「自宅に不要なものがある」などで質屋・買取の利用をご検討されている方は、ぜひ質屋CLOAKをご利用ください。

監修:井上 男(だん)
金や貴金属・ブランド品をはじめ幅広いジャンルを取り扱う「質屋CLOAK」の代表。1977年7月生まれ。
査定歴は25年以上で、年間10,000点ほどの商品を査定。長年培ってきた経験やスキル・最新相場の把握によって、お客様のご希望に寄り添った高額査定を実現中。

名古屋大須の質屋・買取店
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愛知県名古屋市中区大須2丁目22-4 TEL:052-222-9609
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