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  • 「金投資は危険」といわれる理由・金投資のリスクとは?


    category: 貴金属についての豆知識

    最終更新日 : 2025年03月03日
    投稿日 : 2025年02月26日


    金投資を始めようか検討したときに、「金投資は危険」「金投資はやめた方がいい」など、マイナスの意見を聞いて不安を感じる方もいるのではないでしょうか。

    金投資は古くからある投資方法ですが、なぜ金投資は「危険」といわれているのでしょうか。この記事では、金投資に興味のある方に向けて以下の内容を解説しています。

    • 「金投資は危険」といわれる理由・金投資のリスク
    • 金投資が向いていない人・金投資が向いている人

    これから金投資を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

    「金投資は危険」といわれる理由・金投資のリスク


    「金投資は危険」というイメージを持っている方も少なくないようですが、実際にはどのようなリスクがあるのでしょうか。以下の3点に分けて解説していきます。

    • 値動きが大きく毎日変動する
    • 値動きの予測が難しい
    • 手数料がかかる

    一つずつ見ていきましょう。

    値動きが大きく毎日変動する

    金投資が危険といわれる大きな理由は、金の市場での値動きの大きさにあります。金は安定資産ではありますが、さまざまな要因で金の価格は変動します。

    • 世界の経済情勢の変化
    • インフレ・デフレ
    • 地政学的リスクの高まり
    • 需要と供給のバランス
    • 為替相場の変動
    • 金への投資需要の変化
    • 金利の動向
    • 原油価格の変動

    そういった点から、「金投資はやめた方がいい」という意見もあるのです。特に短期間での値動きが大きく、あっという間に下落する可能性もあり投資の際には注意が必要です。

    値動きの予測が難しい

    前述したように、金の値動きには世界情勢をはじめ、複雑な要因から影響を受けます。そのため、金の値動きの予想は非常に難しく、さまざまな側面から考える必要があります。

    金の市場価格を予想するには多くの知識と経験が必要なため、特に初心者にとっては「金投資はやめたほうがいい」とされる大きな理由です。

    投資の初心者にとって金投資は、慎重な判断が求められる投資法といえるでしょう。

    手数料がかかる

    金投資では多額の手数料が必要な点も、デメリットとされる要因です。

    現物の金に投資する方法と投資信託などを使用して金投資する方法がありますが、どちらにしても保有期間や売買時の手数料がかかります。株式と比較すると、手数料自体も割高です。また、現物の金の場合には保管する際の費用も必要なため、コストがかかります。

    ほかの投資方法と比較するとコストがかかる点も、金投資はリスクが高いとされる理由のひとつです。

    金投資が向いていない人

    金投資の性質を考えたときに、以下のような方は金投資が向いていないといえます。

    • すぐに利益を得たい人
    • 短期的な投資を考えている人
    • 投資によって定期的な収入を得たい人

    なぜ金投資が向いていないといえるのか、一つずつ解説していきます。

    すぐに利益を得たい人

    金の市場価格は変動が大きく、短期間での変動に左右されていては利益を得るのは難しい面があります。専門家でも価格変動の予測が難しいといわれており、すぐに利益を得たいと考えている方には不向きといえるでしょう。
    また金の現物投資では、市場の流動性のために売りたいと考えたときにすぐに売却するのが困難というデメリットもあります。

    短期的な投資を考えている人

    短期的な投資を考えている人には、金への投資はおすすめできません。金は1日ごとに価格が変動しますが、その変動を予測することは難しいうえに、下落するリスクも十分に高いためです。

    また、株式や仮想通貨などその他の金融商品などと比較すると、短期的な上昇の幅はそこまで高くありません。

    そのため金投資では、短期的な値動きだけを見るのではなく、長期的に見ていく必要があります。

    投資によって定期的な収入を得たい人

    金は株式などとは違い、保有しているだけでは収入にはなりません。株式のように配当や利息が発生する資産ではないからです。資産から「インカムゲイン」を得たいと考えている方には、金投資は向いていません。

    金投資で発生する利益は、資産売却での売買差益である「キャピタルゲイン」です。キャピタルゲインを得るには、金を手に入れた価格よりも高い価格で売却する必要があります。定期的な収入とはならないだけでなく、売却のタイミングを考慮しなければなりません。

    金投資が向いている人


    「危険」とされる金投資ですが、古くから存在する投資方法で、決して悪い面ばかりではありません。そして以下のような方であれば、金投資が向いているといえます。

    • 分散投資として金への投資を考えている人
    • 長期的な投資を考えている人
    • インフレ対策をしたい人
    • 安定した資産に投資したい人

    それぞれ解説します。

    分散投資として金への投資を考えている人

    金相場は株式の相場とは違った動きがあります。逆相関の動きをするため、株式の価値が下落したときに金の価値は上昇する傾向です。

    そのため金投資は、投資のリスクを分散したいと考えている方には、おすすめできる投資といえます。

    分散投資ができれば、片方で損失が出ても、片方で補填できる、というように、資産を安定させることが可能です。

    それぞれ別の目的と運用法で、リスクを押さえながら資産を育てたい方には、金投資を含めた分散投資が向いているでしょう。

    長期的な投資を考えている人

    一時的な市場変動に惑わされずに、長期で資産を形成したいと考えている方には、金投資は向いているといえるでしょう。

    金投資は、長期的な投資で価値を実感できます。世界情勢が金価格に影響するため、短期間で大きく下落する場合もありますが、こういった下落は一時的なものが多く、実際に金相場は長期的には上昇傾向です。

    今後も長期的に見ると、金価格は上昇していく予測です。資産に余裕があり、長期投資によって利益を得たいと考えている方には、金投資がおすすめできます。

    インフレ対策をしたい人

    インフレ対策をしたい方には、金投資がおすすめです。

    インフレ時は、通貨価値が低下します。一方で金は、もともと希少な貴金属であり、金そのものに価値があります。そのため、インフレでも金の価値にはさほど影響しないのです。

    インフレが進み、株式や通貨の価値が下がってくると、金に投資する投資家が増えるために、金の価値が上昇するという面もあります。そのため通貨の価値が低下するインフレ時にこそ、金投資がおすすめです。

    安定した資産に投資したい人

    金は希少性が高く、変質しにくい貴金属であることから、その価値が世界共通で認められている金属です。そのため、株式などの投資では、企業の倒産により価値がなくなるなど信用リスクがありますが、現物の金には、そのような心配はありません。

    歴史的に見ても金には価値があり、世界共通で資産価値があるため、安定した投資がしたい方にはおすすめの投資法です。

    まとめ

    金投資は危険だという意見も一部ありますが、金の価値は普遍的なものであり、さまざまなメリットが多いのも事実です。

    金への投資手段は複数あるため、まずは自分に合った金投資の方法を探してみるのがいいでしょう。金投資について知り、ポートフォリオを充実させていきましょう。

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    監修:井上 男(だん)

    金や貴金属・ブランド品をはじめ幅広いジャンルを取り扱う「質屋CLOAK」の代表。1977年7月生まれ。
    査定歴は25年以上で、年間10,000点ほどの商品を査定。長年培ってきた経験やスキル・最新相場の把握によって、お客様のご希望に寄り添った高額査定を実現中。

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