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category: 貴金属についての豆知識
最終更新日 : 2025年05月14日
投稿日 : 2024年12月26日

価値の高い貴金属として認知されている金。金は資産形成や鑑賞の目的で購入されたり、日常生活のなかで使用されたりと、さまざまな用途に活用されている需要の高い貴金属の一つです。
ですが、金はどうやってできたのか、なぜ地球上に金が誕生したのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、金がどうやってできたのか、金は人工的に作れるのかなど解説していきます。
金の誕生について知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

実は、金がどうやってできたのか未だに明らかになっていないのです。ですが、これまでいくつかの説が提唱されています。
ここでは、そのなかでも有力とされている「超新星爆発で作られたものが宇宙から飛来した説」と「地球内部で生成された説」の2つをご紹介します。
諸説あるなかで最も有力なのが、宇宙での超新星爆発によって金が形成され、地球へ飛来したとする説です。
超新星爆発は、恒星が最期を迎える際に起きる爆発現象です。超新星爆発により生まれた水素やヘリウムは、高温高圧な恒星内部で核融合を繰り返した末に、重い元素へと変化を遂げるとされています。具体的には、銅・亜鉛・プラチナに加え、金などの重金属です。
そうして宇宙空間に飛散した元素が、新たな新星爆発やその他の天体衝突によって地球に運ばれ、その一部が隕石となって地表に降り注いだと考えられています。
そしてその頃は、地球が形成されたばかりで、地表は非常に高温で溶融状態にありました。金を含む重金属は、その環境下で次第に中心部へと移動し、地球の核に取り込まれたと考えられます。
地中の奥深く、内部で金が生成されたとする説もあります。高温高圧な地球内部のマントルで金が生成され、火山噴火時のマグマとともに地表に現れたとする考え方です。
実際に、アルゼンチンのパタゴニア、深さ70kmの地点の岩石中から金が採掘されました。これにより、この説が支持を集め始めました。
しかし、実際に金が生成されている過程が明らかになっておらず、「仮説①超新星爆発で作られたものが宇宙から飛来した」に比べると根拠が弱い考え方です。
高温高圧な環境下での核融合で生成される金は、人工的に作ることも可能です。しかしながら、設備投資に莫大な費用がかかるうえに、作れたとしてもごく少量に限られます。
そのため、人工的な金の生成はおこなわれていないのが実際のところです。
金は限られた環境下でしか生成されない希少性の高い貴金属です。そんな金の埋蔵量と採掘方法が実際にどうなっているかはご存知ですか?
以下では、金の埋蔵量と採掘方法をご紹介します。
Commodity Summaries 2023によると、世界全体の金の埋蔵量は約52,000トンといわれています。
世界全体の金の採掘量が年間3,000トン程度で推移していることを鑑みると、今後20年足らずで採掘可能な金が枯渇してしまうとされています。
しかしながら、地球における金の埋蔵量の正確な数字は把握ができていません。未発見の鉱山がある可能性があり、正確な計量が難しいからです。
採掘が難しい場所にも金が残っている可能性があり、海水の中にも非常に低い濃度ながら金が含まれています。上記をふまえると、地球上の残された金の総量は52,000トン以上で、採取する技術の発達により、いずれ金が入手しやすくなる可能性があります。
金の採掘方法には様々な手法がありますが、代表的なのが「露頭掘り」です。
地表に露出した金鉱を掘り出す手法で、日本においても長らくこの方法が使われました。
人の手で掘り出せない深さまで掘り進めたら、山の横から坑道を掘り、金を掘り出して金の採鉱を進めていきます。
その後、掘り出した鉱物は機械で粉砕され、選別機器や人の手で選別することで金が集められます。

金の持つ特徴には3つ挙げられます。
それぞれ解説します。
金は、薄くしたり、柔らかくしたりと自在に形を変えやすい金属です。実際に、1g程度の金は1平方メートル広げることができ、厚さは0.1ミクロン(1万分の1ミリ程度)の薄さになるといわれています。
その加工のしやすさから、貨幣として歴史的に利用されてます。また、その美しい見た目もあいまって装飾品の材料にもよく使われます。
金は導体として優れています。つまり、電気や熱をよく通すのです。
実際に、スマートフォンやゲームなどの電子機器には金メッキが多く用いられています。
電気を確実に通したい基板回路やICチップの接続部分などにも用いられており、部材としての活用幅の広さがうかがえます。
金は他の金属と比較して、イオン化傾向が小さいという特徴があります。そのため、水に反応せず、酸化(腐食)しにくいです。
加えて、金の電子配置は安定しています。他の電子と結合しようとする力が強くありません。他の物質に反応しにくい性質を持つことも、装飾品や電子機器に用いられる理由です。
安定性の高さから、いつまでも美しい見た目を保てるうえ、経年劣化が進みにくいため、通電させやすく、重要な箇所の部材に適しています。
ここまで、金のでき方や地球上における埋蔵量・採掘方法を解説しました。
金がどうやってできたのか、実はまだ解明されていません。ですが諸説あり、そのなかで最も有力なのが「超新星爆発で作られたものが宇宙から飛来した」という説です。地球が誕生したばかりの頃、宇宙から金が隕石となって飛来した可能性があると考えただけで、ロマンがありますよね。
金の埋蔵量には限りがあり、今後約20年で枯渇する可能性があるとされています。そのため今後も金の需要が落ちることは考えにくく、相場も上昇する可能性が高いです。
金に対する正しい知識を身につけたうえで、金への投資をはじめてみてはいかがでしょうか。
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監修:井上 男(だん)
金や貴金属・ブランド品をはじめ幅広いジャンルを取り扱う「質屋CLOAK」の代表。1977年7月生まれ。
査定歴は25年以上で、年間10,000点ほどの商品を査定。長年培ってきた経験やスキル・最新相場の把握によって、お客様のご希望に寄り添った高額査定を実現中。

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