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category: 貴金属についての豆知識
最終更新日 : 2025年03月31日
投稿日 : 2024年01月20日

金は、その輝きが古来より多くの人に認められ、長い歴史のなかで重要な資源として扱われてきました。そんなとき気になってくるのが、「金ってあとどのくらい埋蔵量があるの?」「金は枯渇することはある?」といったことではないでしょうか。
そこでこの記事では、以下の内容を解説しています。
金の埋蔵量だけでなくこれまでの採掘量についても徹底的に解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
地球上における金の総量は、「約230,000トン」といわれています。では、これまでに採掘された金の量と現在の金の埋蔵量はそれぞれどのくらいなのでしょうか。
人類がこれまでに採掘した金の合計量は約170,000〜190,000トンとされています。約170,000〜190,000トンというと、オリンピックで使用されるプール約3.5から4杯分です。金が初めて使われたとされる紀元前から現在までの長い期間にわたる合計採掘量と考えると、実際の採掘量はそれほど多くないという印象を受けるのではないでしょうか。
2022年の世界全体の金産出量は、USGS(米国地質調査所)の「Mineral Commodity Summaries 2023」によれば約3,100トンと報告されています。ちなみに、2021年の採掘量は3,090トンで、過去最高だったのは2018年から2019年の3,300トンです。
世界各国の金の産出量を見ると、以下のような数値になっています。
| 国名(多い順) | 金の採掘量(2022年) |
| 中国 | 約440トン |
| オーストラリア | 約300トン |
| ロシア | 約255トン |
| アメリカ | 約245トン |
| カナダ | 約180トン |
なかでも中国は、2007年から金の世界最大産出国としての地位を維持しています。これは、中国政府が外貨獲得の有効手段として金の価値を重視してきたこと、さらに21世紀に入ってからの富裕層の増加に伴い、宝飾品や投資対象としての金の需要と価値が高まったことが影響しています。
一方、かつて世界最大の金産出国であった南アフリカは、国内の政治情勢、電力供給の不安定性、鉱山施設の老朽化などが原因で、近年は産出量が減少しています。
現在、地球上にはまだ採掘されていない金が約50,000トン存在すると推測されています。
約50,000トンということは、年間約3,000トンのペースで採掘を続けると大体15年程度で枯渇するということです。しかし、埋蔵量は「採掘可能な」金に限定されており、以下のような金は含みません。
たとえば、海水中には微量の金が存在しており、地球上のすべての海水を合わせると理論上約50億トンの金があるとされています。現代の技術で海水中の金を採掘することは不可能ですが、将来的に技術が進歩することで、これらの膨大な量の金が採掘される可能性があるというわけです。

米国地質調査所(USGS)が2023年1月31日に発表した「Mineral Commodity Summaries 2023」によると、2022年末時点での世界全体の金の埋蔵量は5万2,000トンとされています。この調査に基づく各国の金の埋蔵量ランキングは次のとおりです。
| 国名(多い順・TOP10) | 金の埋蔵量(2022年時点) |
| オーストラリア | 約8,400トン |
| ロシア | 約6,800トン |
| 南アフリカ | 約5,000トン |
| アメリカ | 約3,000トン |
| ペルー | 約2,900トン |
| インドネシア | 約2,600トン |
| ブラジル | 約2,400トン |
| カナダ | 約2,300トン |
| 中国 | 約1,900トン |
| ウズベキスタン | 約1,800トン |
世界中の金の産出量に目を向けてきましたが、日本国内ではどうでしょうか。日本で最も有名な金山は、新潟県に位置する「佐渡金山」(1989年閉山)です。この金山は1601年に発見されてから約400年に渡り金が掘り出され、総採掘量は約78トンに達します。
1985年、新たな金山として鹿児島県の「菱刈鉱山」にて2013年までに約200トンの金を産出しました。この鉱山では、1トンの鉱石から約20グラムの金が採取されたことから、世界平均の約5グラムと比較しても高い採取率を誇っています。なお現在、日本での金採掘は菱刈金山のみで、年間約6トンが採掘されています。
日本国内の金採掘が以前ほど活発ではなくなった一方で、近年「都市鉱山」という概念が注目されています。1988年に南條道夫教授らによって提唱された概念で、携帯電話や電子機器の基板などに含まれる金を指します。日本だけで約7,000トンもの金が都市鉱山に存在し、これは世界の金埋蔵量の約15%にあたる数値です。
現在は大規模な事業には至っていないものの、将来的な技術進歩により都市鉱山からの金の回収が期待されています。
金は限られた資源であり、その推定埋蔵量は約5万トンです。この数値を基に、一部では金が石油のように将来的に枯渇する可能性があるとの見方もあります。現在の採掘速度を維持すれば、新たに採掘可能な金が約20年で尽きるという試算も存在します。
一方で、技術の進歩により現在は採掘できない金が将来的に採掘可能になる可能性もあるんです。特に注目されているのは、前述した海水中の金です。海水から金を抽出できるようになれば、金の埋蔵量や枯渇の見通しに大きな影響を与える可能性があります。
では金が枯渇した場合金の価値はどう変化するのでしょうか。
金が枯渇した場合には、市場に出回る金の価値が上昇し、価格が高騰するのではないかと考える方もいます。ですが実際には、金の価格が極端に上昇する可能性は少ないとされているためです。これは、金がリサイクル可能な鉱物であるためです。
金はその不変性から在庫量が増え続けており、現在の年間需要の約1/3がリサイクルによって賄われています。
市場に出回っている金製品は、買取られたあとに専門業者によって再加工され、新しいジュエリーやインゴット、金メッキ製品へと生まれ変わります。たとえば、金鉱石1トンからは約5グラムの金が得られるのに対し、携帯電話1トンからは約150グラムの金が回収可能です。
金のリサイクルで有名なものとしては、2020年東京オリンピックのメダルが、全国の郵便局やパートナー企業の店舗で集められた中古電子機器から回収された金で作られたという事例がありました。この取り組みで、合計7万8,985トンもの機器が集まり、金30.3kgの目標を達成しました。
以上のような金のリサイクルにより、地球上の金が枯渇しても、金がなくなることはないと考えられています。さらに、技術の進歩によって新たな金の採掘源が見つかる可能性や、採掘手段の効率化も期待されています。したがって、金の埋蔵量が減少することは確かですが、価格の急激な高騰を心配する必要はないといえるでしょう。
これまでの採掘量は170,000〜190,000トン程度、現在の金の埋蔵量は約50,000トンです。現在の1年間における金の採掘量は約3,000トンですから、15年程度で枯渇する計算になります。ですが50,000トンという数字は、あくまで「現在の技術で採掘可能な金の量」です。
今後技術が進歩し、たとえば海水中に含まれる金を抽出できるようになれば、数字は大きく変化するでしょう。また、金はリサイクル可能な資源です。実際に現在多くの金商品がリサイクルによって生み出されています。以上のことから、金の埋蔵量が要因で金の価値が急激に高騰するという可能性は低いでしょう。
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監修:井上 男(だん)
金や貴金属・ブランド品をはじめ幅広いジャンルを取り扱う「質屋CLOAK」の代表。1977年7月生まれ。
査定歴は25年以上で、年間10,000点ほどの商品を査定。長年培ってきた経験やスキル・最新相場の把握によって、お客様のご希望に寄り添った高額査定を実現中。

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