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質屋とは?
質屋とは、品物を担保に安心・安全・合理的な融資を業とする店のことで、鎌倉時代より約800年もの歴史と伝統を誇る日本で最も古い庶民的な金融機関です。
質草は時代を映す鏡
戦後、昭和の質屋の質草といえば、鍋や布団やこうもり傘や茶器などの日用雑貨、背広やコートや着物や靴などの衣類といった日々必要とする生活に密着したモノが主流でした。
それが高度経済成長期になると、ラジカセ、扇風機、テレビなどといった家電製品の普及に伴い、それまで取扱いのあった品物に取って変わり主役となります。
それに加え、生活水準の向上により、ギターなどの楽器やカメラといった趣味性の高い品物の取り扱いが多く目立つようになります。
その後バブル期を迎え、崩壊後には、それまでも取り扱いのあった金、プラチナといった貴金属や
ダイヤモンドなどの宝飾品といった資産価値となる品物が多く目立つようになり、他にもシルクスクリーンやリトグラフをはじめとする美術品の取り扱いも盛んとなります。
また、それとは逆に、戦後の象徴でもあった日用雑貨や衣類は生活が豊かになったことを受け、徐々に取り扱いが減っていきます。
それから時代が昭和から平成へと移り変わると、今度は今まで質草の中心として取り扱ってきた家電製品が、大型量販店の出店拡大に伴い、安売りによる大量販売と大量消費が起こります。
その影響を受け、買い替えのサイクルが著しく早くなり、早期の値崩れが起き、中古品の家電製品は大きく価値を失い始め、その結果、徐々に取り扱いが減っていくこととなります。
そして、21世紀を迎えた昨今では、ブランドバッグや舶来の腕時計といったステータスを象徴する高級品の普及により、ブランドブームが到来。金やプラチナやダイヤモンドなどの貴金属や宝飾品と共に新たな質草として加わり頭角を現します。
このように、時代の移り変わりと共に市場のニーズするモノも変わり、その変化に合わさるように質屋も取り扱うモノが替わっているのです。
まさに質草は時代を映す鏡なのです。