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  • 質屋は世界中にあります


    category: 質屋についての豆知識

    最終更新日 : 2023年07月26日
    投稿日 : 2020年10月23日

    質屋は日本独自のビジネスモデルではありません

    質屋は日本独自のビジネスモデルだと思っている方が多いのではないでしょうか。

    じつは質屋は世界中にありまして、日本よりも盛んで大変浸透しています。

    そんな質屋の起源は遣唐使に遡(さかのぼ)るといわれていることから、中国が発祥で、世界の各地域へ広まっていったようです。

    質預かり・質入れのシステムについては若干の違いはあるものの、基本的に、品物を担保に、
    その価値に見合った範囲内でお金を融資するという基本的なスタイルはどの国も一緒です。

    そのため、もし海外で何かお困りになったときでも身に着けている腕時計や貴金属とパスポートがあれば、
    質預かり・質入れにて資金調達をすることが出来ます。

    そこで、世界の各地域にある質屋の呼び名を少しだけ紹介したいと思います。

    まずは発祥と言われる中国では、質屋のことを『押』という名前が付いています。
    品物を担保にお金を融資するため、モノを「押さえる」という意味のようです。

    ちなみに、マカオではカジノが盛んな為、街のいたるところで「押」の看板が目立ちます。

    その他にも台湾では「當」(当の旧文字)

    アメリカなどでは「Pawn Shop(ポーンショップ)」

    フィリピン「 Sanglaan (サンラーン)」

    イギリスでは「Pawn broker(ポーンブローカー)」

    タイでは「 โรงจำนำ (ローン・ラップ・チャム・ナム)」

    ポルトガルでは「 Loja de penhores(ロジャ・デ・ペンニョーリス)」

    韓国では「 전당포(ジョンダンポー)」

    インドネシアでは「 Pegadaian(ファッガーダイヤン)」

    スリランカでは「ウカス」

    ドイツでは「Pfandhous(プファントハウス)」

    スペインでは「casa de empeño」 (カサ・デ・エンぺーニョ)」

    ロシアでは「ломбард, lombard (ラムボールト)」

    ハンガリーでは「ZALOGHAZ(ザーログハーズ)」

    ベトナムでは「Hiệu cầm đồ(ヒュ・カム・ドー)」

    イタリアでは「monte di pietà(モンテ・ディ・ピエタ)」

    フランスでは「Prêteur sur gage(ペタ・ソ・ガージュ)」

    と呼ばれています。

    世界的には、「Pawn Shop」という名前が一番メジャーのようです。

    『価値のあるモノにお金をお貸しする』。当然といえば当然なビジネスモデルなのかもしれませんが、
    それ以前に、お困りの方が、お金を借りる手段として、極めて簡単で、しかも合理的なシステムだからこそ
    世界中に質屋は存在し、広まったのだと思います。

    監修:井上 男(だん)

    金や貴金属・ブランド品をはじめ幅広いジャンルを取り扱う「質屋CLOAK」の代表。1977年7月生まれ。
    査定歴は25年以上で、年間10,000点ほどの商品を査定。長年培ってきた経験やスキル・最新相場の把握によって、お客様のご希望に寄り添った高額査定を実現中。

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