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  • 中古品の相場は消費者が決めています


    category: 質屋についての豆知識

    最終更新日 : 2023年07月26日
    投稿日 : 2020年10月23日

    質屋やリサイクルショップが相場を決めている訳ではありません

    メーカーおよびブランドホルダーは、自社製品をそれぞれの国や地域にて希望小売価格の設定を行い、販売をしております。

    自身のブランド価値を高めるために一定の基準を設けることにより、一流ブランドとしての誇りやステータスといった有用性が金額に反映されています。

    しかし、中古品のような二次流通される品物の場合においてはそれらとは異なり、作り手であるメーカーやブランドホルダーでもなければ、質屋やリサイクルショップ、
    はたまた他買取り業者などが商品の相場を決めている訳でもありません。

    では、誰がどのように中古商品の相場や販売価格を設定しているのでしょうか。

    中古品市場の相場は、「需要」と「供給」と言われるように、じつは消費者の皆さんが決めているのです。

    極端な言い方かもしれませんので少し嚙み砕いて話しますと、質屋やリサイクルショップは「人気」、「不人気」という世間の流行を敏感にキャッチし、
    その動きや反応といったニーズに合わせて販売価格を設定しています。

    良き例として、メーカーやブランドホルダーは独自に定めた販売価格に基づいて商品を提供しています。そんな価格設定が一定であるのに対し、質屋やリサイクルショップでは、需要と供給に基づいて販売価格の設定が行われるため、需要が高く品薄なモノに対しては付加価値を付けて、プレミア価格として販売するモノもあり、逆に、需要の少ない品物に対してはメーカーやブランドホルダーが設定す価格よりも非常にお値打ちに提供することもあるのです。

    従って消費者である皆さんの商品に対する購買意欲によって、買取相場や販売価格が決まると言えます。

    そのため二次流通のような中古品においてはメーカーの希望小売価格はあくまで一つの基準としてしかなく、消費者の品物への欲する反応が価格を決定するための大きな役割となっているのです。

    ここ最近、ブランド品や高級時計や宝飾品といったこの需要と供給のアンテナは、日本国内の消費者に限らず、中国やアメリカやヨーロッパやインドなど、ワールドワイドな視点で見るようになっています。

    ほんの少し前までは「関東と関西では流行が違う」といったことが、今では「日本と海外」では流行が違う、「アメリカと中国とヨーロッパ」では流行が違う。
    といったグローバルな捉え方に変わっています。

    監修:井上 男(だん)

    金や貴金属・ブランド品をはじめ幅広いジャンルを取り扱う「質屋CLOAK」の代表。1977年7月生まれ。
    査定歴は25年以上で、年間10,000点ほどの商品を査定。長年培ってきた経験やスキル・最新相場の把握によって、お客様のご希望に寄り添った高額査定を実現中。

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