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category: 貴金属についての豆知識
最終更新日 : 2023年08月10日
投稿日 : 2020年10月23日
金とは、化合物ではなく、単体で産出され、貴金属の一種。元素記号は「AU」
ラテン語の「光るもの」aurumに由来しています。
金は、柔らかく、可鍛性があり、重く、光沢があり、錆びることがありません。
そのため、装飾品に適し、希少性が高い金属のため、資産運用としても人気のある商材です。
金の含有量が24分率で18と75%の純金が含まれた貴金属を18金と呼びます。残りの25%に銅やパラジウム、ニッケルといった金属が混ざっています。金は非常に柔らかい性質であるため「K18」もしくは「750」「18kt」という刻印が打たれた貴金属はこれらの金属をまぜて硬くしています。
ホワイトゴールドは何故白いのか?
この世に存在する金は金色のみ。ではなぜ銀白色の金が存在するのか?
じつは金をジュエリーに使用するのに硬さを持たせるため、他の金属を混ぜるのですが、この金属に銀、パラジウムやニッケルなどの白色金属を混ぜることで銀白色の金を作り出しています。
しかし、混ぜても金に対して割合は少量ですから完全に銀白色にはなりません。
ですから、これに白色金属のロジウムでメッキ処理を施して銀白色に表面をコーティングすることで、皆さんがご存知のホワイトゴールドが出来上がるのです。
ホワイトゴールドのジュエリーを使っていると、ところどころ薄金色になるのは、このメッキが剥げ落ちて下地の地金が露出してくるからなのです。
ちなみに銅を多く含ませるとピンクゴールドと呼ばれる赤っぽい色の合金になります。
世界の地域別産出比率と2005年の金産出ランキング
①南アフリカ12%
②アメリカ10%
③オートラリア10%
④中国9%
⑤ロシア7%
⑥カナダ5%
日本にいたっては0.3%
しかし最近では、07年に中国が南アフリカ共和国を抜いて世界最大の金産出国になり、同時に最大の購買国だったインドを抜いて世界最大の消費大国になった可能性が高いといわれています。
地質学的に、現在地球に埋蔵されている金は76,000トン程度といわれ、そのほとんどが採掘困難な場所にあり、有史以来、人類が発掘した金の総量は約155,000トン。
これはオリンピックの公式プール約3杯分にあたり地球上にある採掘可能な金の埋蔵量は、一辺が20メートルの立方体に収まる程度と考えられおり、埋蔵された金を含め、技術的に掘り出すことの出来る金の75%ほどが産出されたとされています。
金の歴史は古く、紀元前3000年代に使われ始め、装飾品として使用された初めての金属と言われており、最古の金属貨幣は紀元前7~6世紀にリディア(現在のトルコで栄えた王国)でつくられたエレクトロン貨(リディア王国の鋳造金貨)と言われています。
金は最も薄く伸ばすことの出来る金属で、1gで長さ3.000メートルにまで伸ばすことが出来ます。
この性質を生かし、糸状に伸ばした金を「金糸」、薄く広げたものを「金箔」と呼びます。
その他の特徴として金は他の貴金属と混ざりやすく合金にすることが容易で、熱や湿度や酸素などによる要因で腐食することが無いため宝飾品などに適しています。
>>プラチナの豆知識
監修:井上 男(だん)
金や貴金属・ブランド品をはじめ幅広いジャンルを取り扱う「質屋CLOAK」の代表。1977年7月生まれ。
査定歴は25年以上で、年間10,000点ほどの商品を査定。長年培ってきた経験やスキル・最新相場の把握によって、お客様のご希望に寄り添った高額査定を実現中。
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