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金・プラチナが高いのにダイヤモンドが伸びない理由
金・プラチナが高いのにダイヤモンドが伸びない理由

金やプラチナの相場は依然高い水準にありますが、ダイヤモンドの相場は必ずしもそれに追随していません。むしろ、近年は貴金属が上昇・ダイヤモンドが下落または不安定という逆方向の動きが続いています。この背景には、単純な需要不足だけではなく、国際情勢、流通経路、消費動向、そして合成ダイヤモンド(ラボグロウン)の普及という複数の要因が絡み合っています。宝石付きジュエリーの査定では、この構造を理解しておくことが不可欠です。
まず最も大きな要因は、ダイヤモンド研磨大国・イスラエルの供給不安定です。イスラエルは世界でも有数のダイヤモンド研磨・取引拠点であり、世界のダイヤモンド流通において極めて重要な役割を担っています。しかし戦争・紛争情勢の長期化により現地の研磨工場や流通体制が停滞し、安定した供給・品質の確保が難しい状況が続いています。その結果、市場全体として流通量が読みにくくなり、価格形成が揺れやすい環境が生まれています。
次に大きいのが、ラボグロウンダイヤモンドの急速な普及です。ここ10年で市場に大きく浸透し、ジュエリー業界全体の価格構造に影響を与えています。特に0.2ct〜2ct台の「最も需要が多いゾーン」において、合成ダイヤモンドが大量供給されているため、天然ダイヤモンドの相場を押し下げる圧力がかかっています。ラボグロウンは製造技術の進歩で品質の安定供給が可能になっており、「材料として入手しやすい合成石」と「採掘量が限られる天然石」が同じ土俵で競合する構造が生まれています。
さらに、世界最大級の消費国であった中国での需要冷え込みもダイヤモンド相場を弱くしている大きな要因です。中国経済の減速や若年層の価値観の変化により、婚約指輪需要を中心にダイヤモンド消費が大幅に縮小しています。特に1ct未満~2ct台の商材は中国市場の需要との関係性が強く、この分野の需要落ち込みが相場に直撃しています。
これらの要因が重なり、いまのダイヤモンド市場は供給は不安定・需要は減速・代替材(合成石)は増加という三重苦の状態にあります。だからこそ、金やプラチナのように上昇相場を期待することは現実的ではありません。
宝石付きジュエリーの査定現場では、この相場構造が具体的に表れます。たとえばK18やPt900の一粒ダイヤモンドリングの場合、地金部分は相場高騰の恩恵を受けて評価が伸びますが、ダイヤモンド部分については、以前より評価が伸びにくいケースが多くあります。特に0.2ct〜1ct台の商材は市場流通が豊富で、相場の影響を受けやすい領域です。こうした現状を知らずに「昔はこれくらいで買ったのに…」という期待だけで査定を受けると、評価のギャップが大きく感じられる原因になります。
質屋CLOAKでは、貴金属部分と宝石部分の価値が「別の市場で動いている」ことを丁寧に説明するようにしています。地金部分は担保としても安定し、質預かりとしても使いやすい一方、ダイヤモンド部分は現在の市場で再販性を慎重に判断する必要があります。そのため、「売るべきか」「預けて資金化すべきか」という選択肢は、宝石部分の相場状況を踏まえて決めるのが賢明です。
今の市場環境では、宝石付きジュエリーは “地金は強い・ダイヤは弱い” という二極化がはっきりしている状態です。この仕組みを理解しておけば、査定結果に対する納得感が大きく変わります。貴金属と宝石を一緒に扱うのではなく、それぞれの市場と相場を分けて考えることが、現在のジュエリー査定では欠かせない視点といえます。
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