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  • 昔の海外旅行で買った18Kジュエリーは本当に18金?|海外土産の刻印と現在の貴金属査定 質屋CLOAK 守山小幡店

    昭和後期から平成にかけて海外旅行が身近になっていった時代には、旅行先でネックレスやリング、ブレスレット、宝石付きジュエリーなどを購入して日本へ持ち帰ることも珍しくありませんでした。香港、韓国、台湾、東南アジア、ハワイ、ヨーロッパ、南米など、旅行先によってジュエリーのデザインだけでなく、金の品位を示す刻印にもさまざまな違いがあります。

    現在、こうしたジュエリーが相続やご自宅の整理をきっかけに、30年、40年という時間を経て査定へ持ち込まれることが増えています。

    ここで最初に注意しておきたいのは、海外製ジュエリーだから品位が不明確というわけではないことです。

    たとえばイタリアをはじめとするヨーロッパで正規に製造されたジュエリーでは、「750」や「18Kt」といった、日本の「K18」とは異なる表記が一般的に使われています。正規ブランドや宝飾メーカーの製品であれば、750は金含有率75%を示す18金の表記として広く使われており、海外製だからという理由だけで評価を下げるものではありません。

    一方で、30年、40年以上前の一部の国や地域で、観光旅行客を対象として土産物店や市場などで販売されていた金製品には、表示されている品位と実際に確認できる金の含有率が一致しないものも存在します。

    つまり、「海外製」という一つの括りで考えるのではなく、製造された国、年代、販売された環境、刻印の種類、そして現在確認できる素材を合わせて判断する必要があります。

    K18・18K・18Kt・750は表記方法が違う

    日本国内の18金ジュエリーでは、「K18」という刻印が一般的です。

    一方、海外では「18K」「18Kt」「750」などが使われます。750は1000分率で金の純度を表したもので、750/1000、つまり75%の金を含むことを意味し、18金に相当します。

    特にイタリアなどヨーロッパのジュエリーでは750表記は非常に一般的です。18Ktについても正式な18金製品に使用される通常の表記です。

    そのため、「K18ではなく750だから怪しい」「18Kだから純度が低い」といった判断はできません。

    日本の貴金属業界では、18Kのように数字の後ろにKが付くものを俗に「後K(あとK)」と呼ぶことがありますが、後Kだから低品位という意味ではありません。

    問題になるのは、古い一部の観光客向け製品などで、18Kと刻印されているにもかかわらず、実際にはK18として評価できる75%の金含有率に届いていないものが存在することです。

    査定してみると14金程度の品位であったり、10金程度として判断されるようなものが見つかる場合もあります。

    30年以上前には、現在ほど製造設備や分析技術が整っていなかった地域もあり、金の配合管理にもばらつきがありました。また、品位表示に関する法律や検査制度についても、現在の日本と同じような環境が世界各地に整っていたわけではありません。

    だからこそ古い海外土産については、「刻印に何と書いてあるか」と「現在何金として評価できるか」を分けて考える必要があります。

    「純金」という刻印と海外の高品位金表記は分けて考える

    ここで、もう一つ混同されやすいのが純金の表記です。

    日本の古い金製品では「純金」と日本語で刻印されているものがありますが、当然ながら海外製品で一般的に「純金」という日本語刻印が使われるわけではありません。

    海外では24K、999、999.9、9999など、その国や地域に応じた表記が使われます。

    そして中国語圏を中心とした古い金製品では、**「足金」「千足金」「万足金」**といった表記を見ることがあります。

    これらは日本のK24、K18といった表記とは異なる文化の中で使われてきた金品位の表示です。

    本来、「千足金」や「万足金」は非常に高い純度の金を示すために使われてきた表現で、純金に近い高品位金を意味するものとして販売されてきました。

    ところが、実際の査定では、古い海外製品については刻印通りの品位として評価できないケースが存在します。

    特に注意したいのが「足金」と表示された古いジュエリーです。

    足金は高品位の金を意味する表記として使用されてきましたが、実際には20金から22金程度のものが見られることがあり、さらに古い観光客向け製品などでは、それを下回る金品位として判断されるものも存在します。

    また、千足金、万足金など非常に高い金純度を意味する表示があったとしても、何十年も前の製品や販売背景が不明なものについては、現在の日本における純金の評価を刻印だけでそのまま当てはめることはできません。

    重要なのは、足金・千足金・万足金という文字を見て機械的に「純金」と判断しないことです。

    昔の香港や中国語圏などで購入されたアクセサリーの中には、お客様自身も「純金として買った」と記憶されているものがあります。しかし現在確認すると、24金相当ではなく22金程度、20金程度、場合によってはそれ以下として評価する必要があるケースもあります。

    購入された方が間違っていたということではなく、当時の販売時の説明や現地の表示方法と、現在の日本で地金として査定する基準が必ずしも同じではないということです。

    ヨーロッパの750と昔の観光地の金製品を同じ「海外製」でまとめない

    海外ジュエリーの査定で非常に大切なのが、この違いです。

    イタリアなどで正規に製造された750刻印の18金ネックレスと、何十年も前に海外の観光地や市場で購入された「18K」「足金」と刻印されたジュエリーを、単純に「どちらも海外製だから同じ」と考えることはできません。

    製造背景や品質管理が異なるためです。

    海外ブランドの750製品であれば、地金だけでなくブランドとしての真贋や製品価値を確認する場合もあります。

    一方、昔の旅行土産として購入された一般的なジュエリーでは、まず現在どの品位の金として扱えるのかを確認することが査定の基本になります。

    そして、素材としてK18相当であることが確認できれば、日本製だから、イタリア製だから、アジア製だからという理由だけで、18金としての基本的な地金評価が変わるわけではありません。

    昔の海外ジュエリーは重量があるものも少なくない

    昭和から平成初期に海外で購入されたジュエリーの中には、現在ではあまり見かけない重量のあるネックレスやブレスレット、リングもあります。

    購入当時は単なる旅行のお土産だった20グラム、30グラムの金製ネックレスでも、現在は金価格そのものが大きく上昇しているため、まとまった資産価値を持つ場合があります。

    そのため、「昔のお土産だから大した価値はない」と決めてしまうのも適切ではありません。

    反対に18Kや足金と書かれているから、単純に現在のK18や純金相場を掛けて価値を想像することもできません。

    まず現在の品位を確認し、その品位に応じた重量評価を行うことが重要です。

    海外の宝石付きジュエリーは宝石も別に確認する

    海外旅行では、金製品だけでなく、ルビー、サファイア、エメラルド、トルマリン、ガーネット、アクアマリンなどを使ったジュエリーも数多く販売されてきました。

    これらについても、「現地で天然石と言われたから」「有名産地の近くで買ったから」という情報だけで現在の評価を決めることはできません。

    色、透明感、大きさ、内包物、処理の状態、カット、ジュエリー全体とのバランスなどを見ながら、その宝石に現在の市場で評価できる要素があるかを確認します。

    一方で、昔の海外ジュエリーの中に、現在では見つけにくい良質な色石が使われていることもあります。

    海外旅行のお土産だからという理由だけで、宝石を含めて地金だけの価値と決めつける必要もありません。

    大切なのは「表示」より「現在の実物」

    相続やご自宅の整理では、

    「イタリアで買ったらしい」

    「香港旅行で純金として買ったと聞いている」

    「足金と書いてある」

    「18Kの刻印がある」

    「750だけれど何の数字か分からない」

    といったジュエリーが出てくることがあります。

    こうした情報はすべて査定の手掛かりになります。

    しかし最終的に大切なのは、その品物が現在、

    K18として評価できるのか、K14なのか、K10程度なのか、高品位の20金や22金なのか、それとも純金相当として評価できるのかという実物の確認です。

    質屋CLOAK守山小幡店では、海外製というだけで一律の判断をするのではなく、刻印、製造された年代や背景、素材、重量、宝石などを確認しながら、現在の基準で買取・質預かりの査定を行っています。

    30年、40年前の海外旅行で買ったジュエリーは、旅行の記念品としての思い出を持つ一方、現在では貴金属資産として別の意味を持っていることがあります。

    750や18Ktだから問題があるのではなく、足金だから必ず純金でもありません。

    国や時代によって表記の意味や品質管理が異なるからこそ、刻印だけで判断せず、現在何として評価できるのかを確認することが大切です。

    昔の海外ジュエリーを今の基準で見直してみることが、その品物の本当の現在価値を知る第一歩になります。

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