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質屋について

質屋人情物語

質屋ならではの面白い人情話

業界の先輩にお聞きしたとある面白いお話を皆さんにしたいと思います。題して『質屋人情物語』。

それは私がこの質屋という商いにつて間もないころに聞いた話です。

たびたび質預りに来る常連のお客さん、女性で主婦とのこと。質草の用が済むたび、お金の都合を付けに来ていたそうで、そのお客さんが持ってくる質草はというと、何と!『こどもの体操服』。

いつの時代?昭和のはじめの話か?そう言いたいところだが、これ、平成の話であります。

普通に考えて、体操服でお金を借りることが出来るのか?そう誰もが思うことでしょう。もちろん今からこの話をする自分も同じことを思ったわけです。

では、なぜこの質屋のご主人さんは、こどもの体操服でお金をお貸ししたのか、その理由について尋ねてみた。そうすると、このご主人がこう切り出した。

「必要なものだからだよ」と。

どういう意味なのか理解できず、かと言ってブルセラショップでも経営している訳でもあるましいし・・・・。分かるように説明してもらうことに。

そうすると、こどもの体操服にはクラスと名前が付いたゼッケンが縫い付けられているでしょ、それでいて必ず授業で使うでしょ、無ければこどもは授業が受けることが出来ないから困るでしょ。だから質草として持ってこられた体操服でご婦人にお金をお貸ししたんだよ。

授業の無いときは、たびたび質入れに来られ、授業があるときは必ず受けだしに来られる。価値があるモノだけにお金をお貸しするのではなく、困った方へできるだけ都合をつける。それが質屋の人情というもんだよ。

その昔、戦後間もないころ、お米を早朝に炊いた後すぐに質入れし、その日の夕刻までに質受けされる。食べていかないと人は生きていけないため、お釜を質草に、そんなことが頻繁に繰り返しされていたときの話をこのとき、ふと思い出した。

ちなみにこのご主人、最後にこんなことも話もしてくれた。

6年ものあいだ出し入れを繰り返し利用してくれとったんだが、ある日、ぱったり来なくなったんだよなぁ~。よくよく考えたら、そうかぁ~、こどもさんは卒業されたんだなぁ~・・・・っと。

ちなみに、質草として預かっていた体操服は最後には質流れになったそうな。


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